新オーナーのもとでのチェルシーのリスクを伴う過剰な移籍金の支払いと補強ターゲットの選択

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さらに新しいオーナーは、この移籍マーケットでの大盤振る舞いによって不必要な評判を確立する危険にさらされている。ラヒーム・スターリングとカリドゥ・クリバリに5000万ポンド、3300万ポンドを投じたことは、それぞれすでに実力が保証された戦力であるために賢い投資のように見えるが、ブルーズはすでにブライトンからマルク・ククレジャを獲得するために、6300万ポンドという明らかな過払いをしているのだ。

ゴードンはチェルシーが喜んで支払おうとしている6000万ポンドの価値はまだなく、トゥヘルの前線の火力不足をこの若者が解決できることを示唆するものはほとんどない。さらにはトゥヘルがこの21歳のフォワードをウィングバックで起用しようとしているが、まだそのポジションでプレーしたことがないのだ。

そして明らかな疑問は、6000万ポンドの移籍金に見合うほどにゴードンの補強が本当に戦力アップに繋がるのかという点だ。バイエル・レバークーゼンにローンで放出されるカラム・ハドソン・オドイよりも戦力として優れているのだろうか。

ディフェンダーの世界記録的な移籍金を要求しているレスターと合意するとすれば、フォファナの補強も高額すぎる取引となるだろう。マンチェスター・ユナイテッドがハリー・マグワイアの移籍でフォクシーズに支払った8000万ポンドも霞むほどだ。

このフランス人ディフェンダーは、トゥヘルの老朽化したディフェンスに必要なエネルギーを与えてくれるだろうが、21歳という年齢ではまだ完成された選手ではない。デヨングの移籍で伝えられている移籍金は7000万~8000万ポンドであり、確かに素晴らしい選手にあるがこちらもまたかなり払いすぎだろう。

バルセロナの予測不可能な状況を考えると、このオランダ人ミッドフィルダーは最も獲得が難しい補強ターゲットかもしれないが、トゥヘルのチーム再建には最も必要な選手である。チェルシーはリーズ戦で負傷したエンゴロ・カンテの不在が響いていたし、このフランス人とジョルジーニョの後継者問題がますます優先課題となっている。

先日、チェルシーは、エメルソン・パルミエリがウェストハムに1500万ポンドで放出し、この夏の大規模な支出の穴埋めをする努力を続けているが、ルカクがインテルにローンで戻る取引の条件も寛大すぎたため、チェルシーの余剰戦力に低額のオファーで運試しするクラブを促すだけだろう。

その点、経験豊富なフットボール・ディレクターがいれば、今夏に自らその仕事をこなすことに奔走したベイリーの助けになったことだろう。

あのオリガルヒ(ロシアやウクライナ等旧ソ連諸国の資本主義化の過程で形成された政治的影響力を有する新興財閥であるロマン・アブラモビッチ)の存在無しにチェルシーが巨額の資金を移籍マーケットに投じることができないのではないかという懸念は、今のところ払拭され、トゥヘルは主要なタイトルを狙えるチーム戦力を築き上げてくれることを望んでいる。しかし、この夏に巨額の資金を投じることはリスクがないわけではなく、財布の紐が固くなる前にチェルシーが正しい決断をする必要がある。

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