スパーズの指揮官のフォーメーションにおけるもう一つの重要な役割は、よく走るウィングバックである。彼らはある局面においてディフェンダーとして、次の局面ではストライカーやウィンガーとしての役割に担わなければならない。そのため、コンテは特定のタイプの選手をウィングバックにすることを好んでいる。
「3バックでプレーする場合、ウイングバックは本当に重要だね。このポジションにはクオリティが必要だから、あまりに守備的だと良くないんだよ。過去にウイングだった選手が好ましくて、それは1対1の局面に長けているからだね」
「チェルシーで、4-2-3-1でプレーし始めたときのことをよく覚えている。アーセナルに負けたとき、変えることにしたんだ。そして、そのポジションで本当に素晴らしいプレーをするヴィクター・モーゼスを発見したんだよ」
「イヴァン・ペリシッチも同じだ。彼はもともとウイングで、私がインテルに行った最初のシーズンは、彼自身がその役割にそれほど納得していなかった。100%の状態ではなく、最初のシーズンにイヴァンは少し苦労したが、今ではこの役割で最高の選手の一人だと思うよ」
コンテ率いるスパーズはリバプールやマンチェスター・シティとの試合で成功を収めており、ユルゲン・クロップもペップ・グアルディオラもまだ彼らを倒すことができないでいる。
「どの試合でも、プランを持つことは重要だと思う。自分たちの特徴や長所を生かし続けようと努めることがとても重要で、同時に、相手を尊重することも重要だ」
「リバプールやシティに対しては、こちらがハイプレスに行けば、相手は巧みに対処してくる。リバプールは(ピッチ中央に)3人の選手を配置し、このスペースを攻めるのがとてもうまい。マンチェスター・シティも同じだ。彼らはボールの扱いがとてもうまい。私の考えでは、守備の弱点を突かなければならないんだ」
トッテナム・ホットスパーに栄光の時代を取り戻すために、コンテは組織力が重要だと考えている。
「組織力は才能に勝たなければならない。これは非常に、非常に、非常に重要だ」
「才能ある選手がいるならば、その選手を最高のポジションに配置する必要がある。もし、その背後に組織があれば、勝者になる可能性は大いにあるんだよ」