開幕からの好スタートの影の立役者であるジャンニ・ヴィオを紹介する、2022年6月にMirrorが掲載した記事です。
スパーズの監督は2022-23シーズンのプレミアリーグ開幕に向け、「イタリアの秘密兵器」と呼ばれ、ユーロ2020での成功に大きく貢献したセットプレーのスペシャリストを起用し、コーチングスタッフを強化することになる。
トッテナム・ホットスパーは、イヴァン・ペリシッチ、フレイザー・フォースター、イブ・ビスマを獲得し、今年の夏の移籍マーケットでポジティブなスタートを切った…が、アントニオ・コンテはこれまでにない重要な補強をしようとしている。
スパーズはセットプレーのスペシャリストであるジャンニ・ヴィオを、新シーズンに向けてコンテのコーチングスタッフとして参画させるために話し合いを進めているようだ。多くの所属チームで歓迎されてきたこのベテランコーチは、イタリア代表だけでなく、ACミラン、リーズ・ユナイテッド、ブレントフォード、フィオレンティーナでその任務を担い、セットプレーをゴールにする可能性を最大限に高めることにおいて、革新的なアプローチを広く賞賛されている。
ここでは、ジャンニ・ヴィオについて知っておくべきこと、彼が何者であり、彼が何をしてきたのか、そしてなぜスパーズ・ファンが彼の就任にエキサイトすべきかを紹介する。
ジャンニ・ヴィオとは？
ジャンニ・ヴィオは元銀行員で、現在（2022年6月当時）はイタリア・セリエBのSPALでコーチを務めている。
69歳の彼は、セリエAでの職を得る前にイタリアの下部リーグで多くの時間を過ごし、その後イングランドのクラブとイタリア代表で活躍し、昨夏のユーロ2020でアズーリの優勝に貢献したことで大きな評価を得た。
ヴィオは20年以上かけてフリーキックのバリエーションを研究し、4830種類のルーティンをデザインしたと言われている。その研究成果をまとめたウェブサイトを立ち上げ、『That Extra 30 Per Cent』という本を発表しているが、これはかつて彼が語った「セットプレーがどれだけチームのゴール数を向上させるか」に言及したものである。
