この夏の補強の目玉である「センターバック」の展望をまとめています。
Football London/Alasdair Gold
トッテナムのフットボール担当マネージング・ディレクターは、トリノでの会談後、アントニオ・コンテのバックラインの強化を優先的に考えているようだ。
ファビオ・パラティチは、夏の移籍マーケットでの最優先補強ターゲットとして、アントニオ・コンテの守備陣を強化しようとしている。
スパーズのヘッドコーチはこれまで7ヶ月の間に既存戦力でバックラインを改善し、クラブはプレミアリーグで4番目に優れた守備での成績を収め、最後の8試合では5つのクリーンシートを達成した。しかし、来シーズンはチャンピオンズリーグも控えているため、コンテはクオリティを落とすことなく数多くの試合でローテーションを組めるよう、ディフェンスのオプションを強化するよう求めてきた。
イタリア人は、クリスティアン・ロメロ、エリック・ダイアー、ベン・デイヴィスの3人をシーズン後半の大半の試合で起用し、ロメロがハムストリングの負傷で3ヶ月間の離脱を強いられなければ、この3人が固定メンバーとなっていた可能性があった。また、コンテはシーズン終盤にライアン・セセニョンとエメルソン・ロイヤルのみが、プレー可能なウィングバックとなったが、その2人も以前に負傷に苦しんでいる期間があった。
コンテとパラティチは、暑い金曜日の朝、トリノの拠点で、夏のクラブの補強戦略を議論するために会談を持ち、そこでの話題の中心は、チーム戦力の守備ラインについてのものだったと理解される。
パラティチは、コンテのお気に入りであるイヴァン・ペリシッチの補強を、時間をかけずに推し進めた。この33歳のウィングは、インテル・ミラノとの契約を更新しないことを伝えた後、今週ホットスパー・ウェイに到着し、メディカル・チェックを受け、週給9万8千ポンドで2年間の契約を結び、トッテナムへの移籍を確定させると見られている。
ペリシッチは、チャンピオンズリーグやコンテのもとでのセリエA制覇、さらにバイエルン・ミュンヘンとボルシア・ドルトムントでのブンデスリーガ優勝に加えて4つのクラブでの国内カップ戦優勝と、豊富な経験を持ち合わせる勝者である。昨シーズンはインテルで49試合に出場し、10ゴール、9アシストを記録して、プレー時間は約4000分と衰えを感じさせない。
コンテは、経験豊富なペリシッチが来シーズンの大事な場面でチームのメンタリティーを向上させる重要な歯車になると考えており、このクロアチア人はイタリアのコーチング・メソッドを強く信じているという。