ペリシッチは左ウイングバックとしても、通常のウイングとしても、必要であればストライカーと並んでもプレーすることができ、コンテとパラティチは、両サイドのウイングバックが来シーズンの多くの試合をこなすことになる中で、21歳のセセニョンを指導し、成長を後押しすることができると考えているようだ。コンテは、このU-21イングランド代表がプレシーズンを順調に過ごし、ハムストリングに悩まされることなく過ごすことができれば、大躍進を遂げることができるという大きな期待を寄せている。
トッテナムは、アイントラハト・フランクフルトのフィリップ・コスティッチ獲得の可能性も視野に入れており、鼠径部の張りでシーズン最終月に出場できなかったセルヒオ・レギロンへの他クラブからの獲得オファーに耳を傾けるつもりのようだ。シーズン終盤戦に左ウィングバックの序列でセセニョンの後塵を拝したこの25歳は、2020年にレアル・マドリードから移籍した際の2800万ポンドの支払いが今夏になると見られており、スパーズは関心を持つクラブから同様のオファーを受けて相殺しようと考えている。そうすれば、ペリシッチのフリーでの移籍により、チーム戦力の他のポジションに投入する資金を調達することができる。
また、トッテナムはゴールキーパーを変更することで、選手層を厚くしようとしている。ピエルルイジ・ゴッリーニのアタランタからのローンが終了し、結局、スパーズはゴッリーニと完全移籍を締結する買取オプションを行使しないこと決断した。その代わりに、ウーゴ・ロリスのバックアッパーとして、3月のスイス、コートジボワールとの親善試合でギャレス・サウスゲートからイングランド代表招集を受けた34歳のフレイザー・フォースターが加わることになる。
昨シーズン、サウサンプトンで24試合に出場した身長196センチのゴールキーパーは、スパーズにフリーででやってくることになる。6月30日までセインツと契約を結んでいるため、フォースターは、まだ正式な契約締結や移籍の発表ができていない。
この2人の移籍はフリーだが、トッテナムはこの夏、オーナーのENICから1億5千万ポンドの増資と、選手の放出によって得た移籍金でコンテのためにチーム戦力の強化を図る。
右ウイングバックのポジションでは、パラティチが今シーズン、ジェド・スペンスを視察に出向いており、スパーズはもう一人のイングランド人の獲得に目を向けているようだ。このダイナミックな21歳は、ミドルズブラからノッティンガム・フォレストにローン移籍をし、49試合に出場して、3ゴール、5アシストを記録している。
トッテナムがスペンスの獲得に強い関心を持っているとFootball Londonは理解している。このウイングバックの獲得のためには多くの争奪戦が見込まれており、今シーズンのローン先であるフォレストがプレミア リーグに昇格を決めた場合は、彼を確保するために再びローンでの補強を試みるを含む可能性がある。