エバートンへの「勝ち点剥奪」を伝える書類でトッテナムが移籍金2000万ポンド相当を節約していたことが明らかに

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エバートンに対するの勝ち点剥奪に関する告発において、トッテナムがリシャルリソンを獲得した際の移籍金が重要なポイントになっている。

エバートンの財務書類が示すところによると、トッテナムはエバートンからリシャルリソンの移籍を巡る交渉において2000万ポンドもの資金を節約した可能性がある。このブラジル人ストライカーは昨夏、前線の層を強化するために、最大6000万ポンド相当の移籍金でスパーズに加入した。

ハリー・ケイン、ソン・フンミン、デヤン・クルゼフスキの前線3人に序列で下回ったために、昨シーズンのリシャルリソンはプレーするチャンスがほとんど与えられなかった。昨シーズンのプレミアリーグで27試合に出場した26歳のリッチーは、チームが低迷する中で1ゴール、3アシストにとどまった。

監督がアンジ・ポステコグルーに替わり、ケインはバイエルン・ミュンヘンで新たな道を歩むことになった。これらの変化によってリッチーはチーム内での地位を確立するためのチャンスを得て、すでに昨シーズンのゴール数に並んでいるが、それでも苦戦は続いている。

加えて怪我の問題もあってこのフォワードは12月まで離脱することになり、そこで過密日程に突入して体力が落ちているチーム戦力に影響を与えることを目指す。リシャルリソンがワトフォードや、そして自信に満ち溢れていたエバートンの頃の調子に戻ることができるという期待があるだろう。

エバートンは、このエース・ストライカーの売却によりクラブの財政難を回避できると期待していた。しかし今回、プレミアリーグがエバートンを規定違反で告発し、独立委員会に送り込んだことを受けて、当時、この移籍がエバートンの思惑通りには進んでいなかったことが発覚した。

イングランドのフットボール界に衝撃を与えるこの告発によって、11月中旬にエバートンに勝ち点10ポイントの剥奪を課すという処分が明かされた。この件は控訴手続きの対象となっており、エバートン側は声明で、この結果と処分の大きさに「ショックを受けた」と発表している。

委員会の書面では、エバートンが過去数年間に陥った財務状況について深く掘り下げられている。そのうちの一つは、リシャルリソンにどれほど高額の移籍金を見込んでいたかが詳細に述べられており、「エバートンは、2022年6月30日のリシャルリソンのトッテナム・ホットスパーFCへの売却額を、当初は総額8000万ポンドと見込んでいたが実際には6000万ポンドとなり、これがPSR(株価売上高倍率)が厳しいものになった直接の原因である」と記されている。

これはスパーズにとってみれば、2000万ポンド相当の費用負担が軽減されたことを示唆しており、最終的にスパーズはかなりお買い得な買い物をしたことになる。

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