ダニエル・レヴィ:重大なクラブ買収オファーがあれば検討する義務がある

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ダニエル・レヴィ会長は、「重大なクラブ買収オファー」であれば取締役会で検討され、クラブにとって最善の利益となる場合には、その取引が実現可能であると明かした。

Evening Standard/Dan Kilpatrick

ダニエル・レヴィはトッテナムの株式を売却することに前向きであることを初めて認め、事実上クラブを売り出し中であることが明らかになった。

レヴィは「クラブを去るつもりはない」と言いつつも、「クラブにとって適切であり、スパーズをさらなるレベルに引き上げることができる」のであれば、投資を受け入れることを検討するつもりだと述べた。

Bloombergが配信したインタビューで、レヴィは過去に極東や中東、アメリカの投資家からのオファーを断ったことがあると語った。しかし、スパーズの会長は「重大なクラブ買収オファー」には耳を傾けると述べ、20年を超えるダニエル・レヴィのクラブ経営が終了する可能性が高まった。

レヴィは、インタビューで次のように語っている。

「トッテナムを離れることに興味はないのですが、誰かがオファーを提示してきた場合は考慮する義務があります。それは私の問題ではなく、クラブにとって何が正しいかの問題なのです」

「当クラブには株式の約13.5パーセントを所有する3万人の株主がいます。私たちはこのクラブをまるで上場企業であるかのように運営しています。トッテナムの取締役会に真剣なオファーをしたい人がいるなら、私たちはアドバイザーと一緒にそれを検討するつもりです。そして、それがクラブの利益になると私たちが判断したのであれば、どんなものでオープンになりますよ」

レヴィのこの発言は事実上、2022年に41億4000万ポンドで買収が成立したチェルシー、そしてグレイザー家が売出し中とされるマンチェスター・ユナイテッドに続いて、プレミアリーグのクラブで新らたに買収の可能性があるクラブにトッテナムがなったことを意味する。なお、リバプールのオーナーであるFSG(フェンウェイ・スポーツ・グループ)も投資も歓迎している。

レヴィとジョー・ルイスの家族信託が大半の株式を所有しているENICが、スパーズの株式の86.6パーセントを支配している。今回のレヴィの声明は投資家マーケットに訴求し、潜在的な買い手や投資家の関心を呼び起こす可能性が高い。

トッテナムのクラブ買収に向けて入札合戦に突入するかどうかはまだ分からないが、レヴィはここ数ヶ月間、多くの利害関係者と話し合いを行ったとされている。スパーズはクラブが売り出し中であることを常に否定し、クラブの現オーナーたちは全面的にクラブ経営に関与していると主張してきたが、潜在的な投資家らはレヴィがこの取引に前向きであると感じている。

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