この夏にウィンガーの補強を狙っていたスパーズが、フリーのマノル・ソロモンの獲得をほぼ決定した。
football.london/Alasdair Gold
トッテナムは今夏の移籍マーケットで5人目の獲得に近づいているとfootball.londonは理解している。この23歳のウィンガーは、ロシアのウクライナ侵攻後、FIFAの規則によりシャフタール・ドネツクとの契約を終了することができれば、フリーとなる。
イスラエル代表ウィンガーは昨シーズン、同じプレミアリーグのフラムにローン移籍して、全公式戦を通じて24試合に出場した。途中出場が多かったが、ソロモンはボックスの外からほぼ同じかたちでシュートを2度決めるなど、ボールの扱いに対する能力の片鱗を見せた。
そのため、このウインガーには多くの関心が集まっていたが、今後数日のうちにすべてが計画通りに進めば、スパーズはこの競争に勝つことになりそうだ。メディカル検査の準備が進められている一方で、外国人選手とウクライナのクラブとの契約に関するFIFAのルールについては、まだすべてがクリアになっていない。
ソロモンは、アンジ・ポステコグルーのもと、トッテナムにとって今夏5人目の補強となる。デヤン・クルゼフスキはこの移籍マーケットの初めに完全移籍が決まり、グリエルモ・ヴィカーリオとジェームズ・マディソンは2人の新戦力となった。
ペドロ・ポロはこの移籍マーケットで4番目の完全移籍を成立させた選手となり、スポルティングCPからの移籍が決まる。そしてソロモンが5番目の選手となることで、トッテナムはヨーロッパの大会の出場権、さらにはおそらくタイトルを目指してのチーム戦力の再建を進めている。
23歳のソロモンは、豊富なセンスとゴールへの視野を持ち、フォワード陣のチーム戦力に前向きな活力さを加えそうだ。彼のドリブル能力と接近戦でのコントロールは、ディフェンダーを手こずらせるだろうし、まだまだ成長するポテンシャルを大いに秘めている。
これまでソン・フンミンとクルゼフスキのナロー・フォワードが多様されていたスパーズのフォワード陣だが、これで本職ウィンガーがポステコグルーの戦力に加わる。この2人はサイドでもプレーできるが、ソロモンはウイングのプレーを好む新ヘッドコーチにとって、よりサイドに張った選手のオプションとなる。
ソロモンがチームのどのポジションに収まるのか、先発で起用されるのか、それとも監督の意向でより層の厚いチームの控え要員となるのか、正確なところはまだわからない。とはいえ、スパーズにとっては、本格的な仕事が始まる前にチーム戦力のバランスを整えるための、迅速なビジネスをまた成功させることになった。
