また、トリノ検察庁がセリエAのクラブを調査するために始めたオペレーション・プリズマの一環として、ユベントスをめぐるイタリアの裁判もあった。この裁判の予備審問は10月26日まで延期された。
さらにUEFAは12月、クラブ財務管理団体第一会議所が「イタリア企業取引委員会とトリノ検察が主導した手続きの結果、最近公になった財務違反の疑惑」についてセリエAの調査を開始したことを明らかにした。
パラティチがスパーズを辞職した数日後、FIFAはパラティチのフットボール活動の停止処分の一部を減免し、パラティチのフットボール活動への復帰を認めた。
その後、パラティチと彼の弁護士から発表された声明にはこうある。
「FIFAは、FIGCが科した一時的な活動停止処分の適応範囲を世界に拡大し、フットボールに関連するあらゆる活動への関与を禁止したFIFA規律委員会の規定に対して、ファビオ・パラティチが申し立てた上訴を支持した。パオロ・ロンバルディ、ルカ・パストーレ、イアン・レインで構成される弁護士チームが弁護したパラティチは、FIGCが科した制裁措置の制限を遵守し、これまでよりも職務を縮小しながらも、フットボールの世界で仕事を続けることができる」
FIFAがその活動停止処分の一部を解除したことで、パラティチはトッテナムのコンサルタント業を請け負うことができるようになったと見られている。
イタリアの報道によれば、彼は最近降格したサンプドリアにも助言をしており、スパーズもまだこのイタリア人から相談ベースでアドバイスを受けているとfootball.londonは理解している。
この夏、トッテナムが移籍マーケットで行った、またはこれから行う3件の移籍取引には、すべてパラティチが関わっているだろう。ノースロンドンのクラブは、ユベントスから2570万ポンドの移籍金でデヤン・クルゼフスキの完全移籍を成立させ、1月にローンによって加入したペドロ・ポロの3900万ポンドの買取義務は、今月末以降に行使される。
エンポリのゴールキーパー、グリエルモ・ヴィカーリオは、過去2シーズン、セリエAで活躍し、ロベルト・マンチーニ率いるイタリア代表のメンバーでもあった。今週、パラティチがチーフ・スカウトのレオナルド・ガッバニーニとともに、このゴールキーパーをかねてより称賛しており、今年の初めにはこのシュート・ストッパーの獲得についてエンポリに打診をしていたとfootball.londonは報じた。
パラティチは、アンジ・ポステコグルーのためにチーム戦力を再建しようとするクラブの夏の移籍計画に協力しているようだ。レヴィもパラティチもそうであるように、オーストラリア人はジェームズ・マディソンの大ファンであり、スパーズは今後数週間のうちにレスターのミッドフィルダーの獲得に乗り出そうとしている。
パラティチの退任後の移籍取引への関与もかかわらず、スパーズのパラティチ体制はスコット・マン新チーフ・フットボール・オフィサーによって解体されつつある。football.londonが今週報じたところによると、1年も前にパラティチに引き抜かれたパフォーマンス・ディレクターのグレタル・ステインソンは、間もなくクラブを去ることになるという。