マンチェスター・ユナイテッドなどハリー・ケインを獲得しようとするクラブの妨げとなる財政的な問題

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トッテナム・ホットスパーのストライカーは、今夏に契約期間が最後の12ヶ月を迎え、その将来が注目されている。

Football London/Alasdair Gold

この夏もハリー・ケインの将来をめぐる様々な憶測が飛び交うことになるだろうが、トッテナム・ホットスパーが次々に記録を打ち立てるこの点取り屋と新たな契約を結ぶことができなければ、その話題もついに終わりを迎えることになりそうだ。

7月に30歳になるケインは、選手キャリアで最後の高額での契約を勝ち取ることができるかもしれない次のステップに関する大きな決断に迫られることになる。ケインのスパーズとの契約は2024年の夏に終了するが、それはスパーズがクラブ史上最高の選手であり、そしてクラブ歴代最多スコアラーの契約が15ヶ月を残している状況に達したことを意味する。

トッテナムのフットボール担当マネージング・ディレクターであるファビオ・パラティチは、近い将来、ケイン陣営と新たな契約について話し合う予定であるとfootball.londonは理解しているが、現時点でクラブはイングランド代表キャプテンの新契約について、正式に協議に入っていない。

ケインは常にトッテナムでタイトルを獲得することが最優先の目標であると明言しており、シーズンが終盤戦を迎えている今、新契約について話し合うことを急ぐ必要はなく、ケイン自身はクラブと新しい条件を話し合うことに前向きであると考えられている。ケインとクラブの将来がアントニオ・コンテの去就とは関連していないこととfootball.londonは理解している。

トッテナムでの無冠のシーズンに不満を募らせるにしても、ケインを許すのは簡単だろう。ケインはこれまで27試合で20ゴールを挙げてしっかりストライカーとしての役割を果たしており、シーズン20ゴールを6度も達成した3人目の選手となった。

しかし、チャンピオンズリーグでは8試合で1ゴールと、過去24試合で20ゴールを挙げていたケインにとって、今シーズンはあまり振るわなかった。国内カップ戦では、FAカップで敗退が決まったチャンピオンシップのシェフィールド・ユナイテッド戦では25分しか出場できなかったが、カラバオカップ3回戦でノッティンガム・フォレストに2-0で敗れた際には先発しキャプテンを務めた。

それでも全体的に見ればケインが自分の価値を証明する一方で、周りのチームメイトたちは一貫性を保つのに苦労したシーズンであった。トッテナムのクラブ記録を打ち立てたケインは、現在までに424試合に出場して270ゴールを記録している。

このことを考えると、スパーズがまだ絶対的エースと新契約について話し合いに入っていないのは理解しがたいことだが、クラブでの今後がどうなるのか、たとえばチャンピオンズリーグの出場権やコンテの去就、もしコンテが退陣するのであれば誰が後任になるのかをまず明らかになってからにしたいという願望があるのだろう。

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