トッテナムは夏にハリー・ケインを放出する意思はなく、マン・ユナイテッドにはこの移籍騒動に参入する余裕がない

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ハリー・ケインは今シーズン終了後にスパーズとの契約が残り12ヶ月を迎え、クラブとの契約延長をめぐる話し合いは現在ストップしている。ケインを長年の追い求めているマンチェスター・ユナイテッドは、強い関心を持ち続けているが、その優先順位の高いポジションであっても移籍騒動を参入する余裕はない。

Sky Sports/Melissa Reddy

ハリー・ケインの将来は、トッテナムが契約を延長できるか、はたまた今シーズンのプレミアリーグの順位に関係なく、クラブが今夏に放出することを望んでいないため、次の1月の移籍マーケットまでに解決することになるかもしれない。

現在、トップ4の座を勝ち取ることに専念しているイングランド代表キャプテンは、今シーズン終了後に契約最終年に突入するが、契約延長をめぐる話し合いは現在凍結している。

トッテナムは、新シーズンが始まってチーム状況が大きく好転しなかったとしても、ケインの放出を認めるつもりはないようだ。スパーズは契約延長を成立させることを優先したいが、現在は我慢してその時を待っているようだ。

トッテナムはアントニオ・コンテの退陣が見込まれ、フットボール・ディレクターのファビオ・パラティチの将来が不透明な状況にあるが、ケインの存在価値やクラブへの貢献度は、彼が移籍した場合に得られるであろう移籍金よりも高い価値があるのだ。

ケインを長年追い求めてきたマンチェスター・ユナイテッドは、29歳のストライカーに強い関心を抱いているが、この補強優先度の高いポジションで移籍騒動を起こす余裕はない。エリック・テンハフは、できるだけ早期にフォワードを獲得したいと考えており、プレシーズンの大半を新戦力を揃えた状態で過ごすことが理想的なシナリオのようだ。

カラバオ・カップを制覇したユナイテッドは、その状況が好転し、スパーズが頑なな態度からこの移籍ビジネスに前向きになってくれれば、間違いなくこのストライカーの獲得に本腰を入れるだろう。しかし、トッテナムのダニエル・レヴィ会長との消耗戦に巻き込まれるのは乗り気ではないようだ。

ユナイテッドは、ファイナンシャル・フェアプレーを強く意識しているためにまずは夏にどれだけ放出を上手くできるか、そして攻撃陣の補強の成否次第で、1月にケインへの動きを再考する可能性もある。

ユナイテッドは、ヴィクター・オシムヘン、ゴンサロ・ラモス、ラウタロ・マルティネス、ドゥサン・ヴラオヴィッチ、モハメド・クドゥスといったダイナミックなオプションに対して幅広く見定めをおこなっている。

もし、トッテナムがこの夏、望む通りにケインとの新契約を結ばせることができなかった場合、次の1月から国外のクラブとプレコントラクトを自由に結ぶことができるようになる。そうなればバイエルン・ミュンヘンが投資に動く好機到来となる。

スパーズ(とユナイテッド)の今シーズンのプレミアリーグの成績と、コンテの後任次第で多くのことが決まるだろう。マウリシオ・ポチェッティーノが就任すれば、ケインに契約を延長するよう説得するだろうし、トーマス・トゥヘルのような野心的な人物が就任すれば、ケインの心が動かされるかもしれないと、選手に近い関係者は信じている。

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