ハリー・ケインの将来を巡るダニエル・レヴィが直面するトッテナムの厳しい現実

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FAカップ5回戦でチャンピオンシップのシェフィールド・ユナイテッドと対戦し、1-0で敗れたトッテナム。この結果によってハリー・ケインのクラブでの将来に対する憶測が広がるばかりだ。

Football London/Rob Guest

FAカップ5回戦のミドルズブラ戦での屈辱から12ヶ月、トッテナムは再びチャンピオンシップのチームの手によって、恥ずかしい形で大会を去ることになった。シェフィールド・ユナイテッドを相手に1-0の敗戦によって、タイトル獲得に向けた大きなチャンスを逃すことになった。

ウェストハム、チェルシーとプレミアリーグで連勝し、ブラモール・レーンに完璧な状態で乗り込んだと思われたスパーズだが、またしてもここれ調子が上がらなかった。1年前、リバーサイド・スタジアムで1-0で敗れたのとまったく同じような結果となった。

プレミアリーグのクラブが相次いでこの大会から脱落し、ウェンブリーで開催されるFAカップのファイナルへの道筋は、1991年以来の決勝進出を目指すトッテナムにとって大きく開かれているように思えた。アントニオ・コンテとクリスティアン・ステッリーニは、予想通り先発メンバーに変更を加え、ハリー・ケイン、クリスティアン・ロメロ、デヤン・クルゼフスキをベンチに下げ、控えに回る機会の多い選手たちに先発をさせた。

スパーズはそれでもブレイズを上回るには十分なチーム戦力を誇っていたが、シェフィールド・ユナイテッドのゴールキーパー、ウェス・フォデリンガムがほとんど何もする必要がないままだった。リシャルリソンの前線で奮わず、ケインが残り25分に投入されたのは驚きではなかった。その9分後にはクルゼフスキとオリヴァー・スキップがピッチに加わり、さらにイリマン・エンジアイが79分に先制ゴールを決めた直後にはアルノー・ダンジュマも戦線に加わった。

イングランド代表キャプテンは、これまでに何度もスパーズを牢獄から救い出してきたが、サウスヨークシャーではこれまでの戦果を繰り返すことができなかった。この敗戦は、ケインの重要性と、彼がいないスパーズの大きな戦力ダウン、そしてスパーズのその他の好調な選手が先発から外れたときにコンテとダニエル・レヴィが直面する厳しい現実を、改めて浮き彫りにした。

ケインが先発メンバーから外れたのは、FAカップ4回戦のプレストン・ノースエンドとのアウェイゲーム以来、今シーズン2度目であった。今シーズン、チャンピオンズリーグでは全試合、プレミアリーグでは9月のフラム戦の最後の12分間を除いてすべての試合でフル出場している。

チームメイトの攻撃陣の負傷により、出ずっぱりになってしまったこともあったが、トッテナムにとってこのエースが確実にその仕事をこなしてくれるためにピッチに不可欠な存在だった。水曜日のサウスヨークシャーでの試合は、そのことを如実に物語っていた。

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