アントニオ・コンテとの新時代を切り開くために必要なダニエル・レヴィのTo-Doリスト

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新たな年の幕開けと1月の移籍マーケットの開始が近づいているが、プレミアリーグの再開も含めてトッテナム・ホットスパーにはやるべきことがたくさんある。

Football London/Alasdair Gold

プレミアリーグが再開し、アントニオ・コンテとトッテナム・ホットスパーのファンが共にクラブに大きな期待を寄せている中、ダニエル・レヴィ会長は新年のTo-Doリストに多くのことを盛り込んでいることだろう。

2位のマンチェスター・シティから3ポイント差の4位につけるスパーズは、ボクシング・デー(12月26日)のブレントフォード戦でプレミアリーグを再開する。また、チャンピオンズリーグでマルセイユの地での劇的勝利でグループ首位での通過を決めたコンテは、ラウンド16でACミランと対戦する予定だ。

1月の移籍マーケットが間近に迫り、さらにいくつかの重要な契約延長の交渉にも迫られているため、ダニエル・レヴィ会長とフットボール部門のマネージング・ディレクターのファビオ・パラティチにとっては多忙な時期となりそうである。

2023年が近づく今のレヴィのTo-Doリストに挙がっているであろう5つの項目をまとめてみた。

ピッチの上で結果を出すための資金確保

スパーズが巨大スタジアムと最新鋭のトレーニング・グラウンドによってピッチの外で構築したものの素晴らしさに疑問の余地はないが、今こそピッチの上でも同じことをするための資金を投じるべき時である。コンテは、トッテナムのプロジェクトには複数の移籍マーケットが必要であると語っており、この冬が3度目のチーム戦力を強化する機会となる。イタリア人指揮官は、クラブが1月に多くの補強を行う必要があり、クラブにもそれをはっきりと伝えたいと明かしていた。

トッテナム・ホットスパー・スタジアムがフル稼働することで、大きな収入が入ってくる。この会場では今後も多くのイベントが予定されており、毎年のNFLとの契約もあり、言うまでもなく2023年のプレミアリーグのホーム5試合はすでに完売している。スパーズの巨大なホーム・スタイジアムは、毎週何百万ポンドもの収入をもたらすという点で、常にクラブのゲーム・チェンジャーと言われていたが、クラブの負債を再構築することでパンデミックの損失が緩和された今こそ、その実を収穫して旨味を堪能し始める必要がある。

その上でスパーズはまだ5月に発表した1億5000万ポンドの増資の残りの5000万ポンドを正しく使う必要がある。増資が発表されたとき、「この投資はクラブに金利負担のない恒久的な資本となり、2022年末までに利用の是非を決断する必要がある」という但し書きが添えられていた。つまりレヴィには、残りの5000万ポンドをクラブが手に入れるかどうかを決断するための時間があと数日となっている。増資を決断すれば、ENICのクラブ保有率は、現在の85.6%から約87.5%まで上昇することになる。

レヴィはしばしば、クラブに利益をもたらす金融取引を構築する能力を評価されてきたが、1月にはワールドカップのために通常よりも忙しく、競争の激しい冬の移籍マーケットを乗り切るための十分な資金を確保する必要があるだろう。

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