Evening Standard/Dan Kilpatrick
ブライトンの新たな指揮官に就任したロベルト・デゼルビとアントニオ・コンテとの対戦成績が何であれ、土曜の夜のアメックス・スタジアムでの一戦が激闘になることを覚悟してほしい。
コンテのインテル・ミラノとデゼルビのサッスオーロとのセリエAでの4度の対戦では、3-3の引き分けと、コンテがミラノでの最初のシーズンである2019-20シーズンに4-3で勝ったのを含め、19ゴール（1試合平均4.75ゴール）が生まれている。翌年、インテルはサッスオーロで3-0、ホームで2-1と勝利し、コンテはデゼルビに対して無敗を誇っている。
しかし、明らかに43歳のデゼルビはコンテのチームと戦う術を熟知しており、試合を前にトッテナムのヘッドコーチに一考を促すはずだ。
また、イタリアでの対戦は、試合の展開に大きな影響を与えそうだ。4試合すべてにおいて、サッスオーロは選手層で大きく劣るにもかかわらず、インテルよりも多くのポゼッションを保持していた。驚くべきことに、2021年4月にサン・シーロで行われたインテルの2-1の勝利では、ビジターであるサッスオーロが70パーセント以上のボール保持と15本のシュートを持ち、インテルの7本を越えていた。
トレーニングで選手に妥協を許さない2人のイタリア人の要求にもいくつかの類似点があるかもしれないが、2人の指揮官はプレーにおいて異なるスタイルを好む。
ブライトンはすでにグラハム・ポッターのおかげでポゼッション・フットボールが確立されており、デゼルビは新監督としては珍しく、すでによく訓練され、自信を持ち、決まったプレー・スタイルを持っているチームを担当する立場にある。
デゼルビの就任初戦でリバプールと3-3で引き分けたシーガルズは、スパーズ戦でもボールを支配しようとするだろうし、それは通常、カウンターからの攻撃を好むコンテのスパーズに合うはずだ。
しかし、先週末のアーセナル戦のように、スパーズがファイナル・サードで精彩を欠き、守備でミスを犯し続けるなら、ブライトンに支配を許すことがリスクになる。コンテはシステムを3-5-2に変更し、特にデヤン・クルゼフスキーが欠場する現状で、古巣対戦となるイヴ・ビスマを投入することを検討している。
この夏に2500万ポンドで獲得したビスマは、これまで1度しか先発していないが、中盤で相手に蹂躙されるのを防ぐのに役立つだろう。
コンテは、アーセナル戦でレッドカードを受けたエメルソン・ロイヤルを出場停止で欠くが、今週、ジェド・スペンスもマット・ドハティも先発出場できる状態ではないと語ったため、イヴァン・ペリシッチが右に、ライアン・セセニョンが左に入る可能性が高いと見られている。
