Football London/Rob Guest
トッテナムは今シーズン、アウェイでわずか1勝しか挙げておらず、ベストな状態とは言えない。
3-1でノースロンドン・ダービーに敗北し、そしてアイントラフト・フランクフルトには0-0の引き分けた最近のスパーズは、ここで快適なトッテナム・ホットスパー・スタジアムでのホームゲームに臨めれば、立て直しを目指すアントニオ・コンテにとって理想的だっただろう。水曜日の夜、N17でフランクフルトを迎え撃つスパーズだが、今週末はブライトン＆ホーブ・アルビオンとのトリッキーなアウェイでの対決を控えており、プレミアリーグの試合で再び遠征に出ることになる。
アメックスはここ数年、スパーズにとってあまりいい場所ではない。3年前のシーガルズ戦での3-0の敗北は、このサウスコーストでの最低の出来事であったことは間違いない。しかし、7ヶ月前の3月にはブライトンのホームで2-0の勝利を収めた。
トッテナムはプレミアリーグでアーセナルやマン・シティの後塵を拝しており、現状から勝利の感覚を取り戻すために3月の成功の再現は良い戦果となるだろう。また、木曜日の朝に亡くなったスパーズのフィットネスコーチ、ジャン・ピエロ・ヴェントローネに敬意を表し、チームは今週末に勝ち点3を獲得するために全力を尽くすという要素も加わっている。
この数日間、クラブに関わるすべての人にとって感情的な日々であったが、サウスコーストでの勝利は、彼らが慕い、深く想いを寄せていた人物に敬意を表する最高の方法であろう。しかし、トッテナムはブライトンでの勝利のために、最高の状態で臨まなければならない。ロベルト・デゼルビ監督のブライトンはシーズンを好調にスタートさせて現在4位で、3位のスパーズとは勝ち点差わずか3ポイントである。
ブライトンは今シーズン、アメックスで行われたリーグ戦3試合のうち2試合に勝利し、もう1試合はニューカッスル・ユナイテッドと0-0の引き分けに終わっており、ホームでは好調を維持している。一方、本拠地をトッテナム・ホットスパー・スタジアムに置くスパーズは、アウェイでのリーグ戦4試合でノッティンガム・フォレストに勝利したのみと苦戦を強いられている。
チャンピオンズリーグではスポルティングCPに2-0で敗れ、火曜日にはアイントラハト・フランクフルトと0-0で引き分け、これまでの成績からすると、このアウェイでの成績は大きな懸念材料といえるかもしれない。しかし、チャンピオンズリーグのアウェイゲームは決して簡単なものではなく、プレミアリーグのその他の3試合、チェルシー、ウェストハム、アーセナルとのロンドン・ダービーも同様であることを忘れてはいけない。
ブライトン戦の後も、リリィホワイツのアウェイゲームは簡単にはならず、マンチェスター・ユナイテッド、ボーンマス、マルセイユ、そしてノッティンガム・フォレストとのカラバオ・カップでの対戦が控えている。トッテナムがホーム・スタジアムから離れた場所でも問題なく戦えることを明らかにし、周囲を安心させるためにも、早めのアウェイでの勝利が不可欠だ。
プレミアリーグで上位に位置し、チャンピオンズリーグではグループD突破に向けて好位置につけているスパーズだが、このところ調子が上がらず。ここで勝利すれば、多忙なスケジュールの中、これから始まるいくつかの重要な試合の前に、皆に大きな活気を与えることができるだろう。しかし、その一方で、チャンピオンズリーグ出場権獲得に向け、ゴールを量産し、勝利の美酒に酔いしれた昨シーズンの姿からは程遠く、最高のパフォーマンスが求められている。
過去のアメックスでの戦績が芳しくないだけに、土曜日の試合は大きなメッセージを送り、軌道修正するという意味でも非常に重要だ。ここでヴェントローネに勝利を捧げることができれば、クラブにとってこの数日間を締めくくるにふさわしいものとなるだろう。
