では、具体的にどうすれば、ダイアーはさらに向上できるのだろうか?コンテが選手に求めることのひとつは、相手ゴール前での彼の存在感によるスパーズのゴールの増加だ。
「彼はこのやり方を続けなければならないし、注意力、集中力、そして欲望を持ち続けなければならない」
「セットプレーで彼がもっとゴールを決めてくれれば、もっと嬉しいよ。彼のように背が高く、身体能力が高い選手は、コーナーキックやセットプレーでより多くのゴールを決めなければならないと思うね。彼が努力し改善すべきところの一つはそこだろうね」
2021年にイングランド代表でプレーしたのが最後となるダイアーについて、トッテナムのファンは今年のカタール・ワールドカップで代表に呼び戻すよう求めている。コンテのもとで素晴らしいパフォーマンスを続けており、確かに代表入りの価値はあるが、その決定はギャレス・サウスゲートにかかっている。
「私は過去にイタリア代表でこの仕事(代表監督)をしたことがある。代表チームの監督をするのは難しいことだとよく知っているよ」
「どの監督も、自分たちのベストを尽くし、そして今回はイングランド代表のためにベストを尽くさなければならない。私は監督をとても尊敬しているし、決断は監督の手に委ねられている」
「確かに、私が来てからエリックは大きく成長した。信頼できる選手であることは間違いない。彼が代表に呼ばれるに値するかどうかは、代表チームの監督であるサウスゲイトがどう考えるかによるね。私は彼を尊敬しているから、間違ったことを言ったり、彼を説得しようとしたりはしない」
コンテが頼れるもう一人の選手は、ライアン・セセニョンだ。ホッフェンハイムにローンで移籍する前も後も、さらに昨シーズンのシーズン半ばも怪我に悩まされながらフラストレーションの溜まる日々を過ごしてきたセセニョンについて、プレミアリーグとチャンピオンズリーグの両方で「彼は頼りになる」とコンテは豪語している。
「セスについては、若い選手だが、プレミアリーグでもチャンピオンズリーグでも、どの試合でも頼りになる選手だ」
「私はどの試合でも正しい選択をしなければならないが、ペリシッチとセセニョンという2人の重要な選手がいるのだから、私は大丈夫だよ」
「彼は大きく成長したんだ。私が来たときのセセニョンは別の選手だったことをよく覚えている。今、彼は信頼できる選手であり、大きな自信を持っている。フィジカルが強く、クオリティと技術的にも向上している」
「本当に優れた選手だよ。若い選手だが、これから強くなれるだろう。そこが他の若い選手と違うところだ。多くの試合でプレーし、信頼できるパフォーマンスを発揮できる選手なんだ。明日(フラム戦)だけじゃないし、FAカップでもなく、どの試合にも彼はプレーする準備ができているよ」

クルゼフスキやセセニョン、さらにはスキップも、若いけど「フィジカルの強さ」があるところがコンテの評価の重要ポイントだね。ヒルやサールにとっての課題だろうね。