アントニオ・コンテのトッテナムとの契約状況とユベントスの引き抜きへの影響

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Football London/Alasdair Gold

トッテナム・ホットスパーの指揮官は、イタリアと古巣ユベントスへの復帰が噂されているが、セリエAのチームにとってはこの引き抜きは簡単ではないだろう。

ユベントスへの復帰とイタリア人を結びつける報道がなされるアントニオ・コンテだが、トッテナム・ホットスパーはその契約をいつでも延長できるオプションを保持しているとfootball.londonは理解している。

かつてチェルシーやインテル・ミラノで指揮を執っていた53歳のコンテは、スパーズに来てからの10ヶ月で大きな印象を残している。ヌーノ・エスピリト・サントのあとを継いだ昨シーズンは4位でフィニッシュしてチャンピオンズリーグへの復帰を果たし、今シーズンはプレミアリーグで無敗のスタートを切り、現在トッテナムは首位と1ポイント差である。

ユベントスの監督を務めるマッシミリアーノ・アッレグリがトリノで非難を浴びる中、イタリアのメディアでは、コンテが2014年の夏のプレシーズンを始動してからわずか1日で袂を分かつまで多くの成功を収めたクラブへの復帰を取り沙汰している。コンテとユベントスのオーナーであるアンドレア・アニェッリは当時仲違いしたと伝えられており、昨年はインテルを率いていたコンテは、ユベントスの試合時にアニェッリと口論があったとされ、さらにコンテはそこでアッレグリに悪態をつき返したと伝えられている。

近年、ユベントスのディレクターを務めるパベル・ネドヴェドはコンテをトリノに呼び戻すことに熱心だとされているが、アニェッリはこれまでコンテ招聘へのアプローチを許可しなかったと伝えられている。また、ユベントスがコンテの招聘に乗り出し、コンテ自身がそれを望んだ場合、もう一つの障害は、イタリア人のトッテナムとの契約に基づく補償の要求額に関して、スパーズ側がカードを持っていることだ。

コンテの契約は2022/23シーズンの終了の来夏に満了するが、その契約を延長するオプションがスパーズにはある。以前は、このオプションは両者が延長に同意する必要がある珍しい「双方向オプション」であるという情報もあった。しかし、football.londonは、オプションの権利がトッテナムにあることを理解しており、クラブはいつでもそれを行使することができる。

昨シーズン中にクラブ内部への不快感を示すことがあった感情的なコンテは、今シーズンに入ってからは満足感に満たされ落ち着いていると、昨年11月に就任してからコンテと接してきたクラブ内の関係者は見ているようだ。ファビオ・パラティチはこの夏、同胞であるコンテのチーム戦力の改善に素早く取り組み、プレシーズンに7人の選手を補強し、最後の1人であるデスティニー・ウドギはウディネーゼにシーズン・ローンで戻されることになった。

コンテは他の監督と同様、移籍マーケットでより多くの補強を望む一方で、トッテナムを「重要な勝利を収めるチーム」に変貌させるには、何度かの移籍マーケットを経てのプロジェクトになることを一貫して明かしてきた。

スパーズのヘッドコーチは家庭生活とのバランスを取り続け、週末の試合が終わるとすぐにイタリアに帰国し、このインターナショナル・ブレークの間も妻のエリザベッタとイタリアで学校に通っている10代の娘ヴィットリアに会うか、あるいは2人が英国に行き、週末や学校の休暇中にコンテの家に滞在して共に過ごしている。

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