チェルシー対トッテナム – トゥヘルが試合終了のホイッスルの直後にコンテに伝えたことなど…5つの注目ポイント

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Football London/Rob Guest

スタンフォード・ブリッジで行われたトッテナム対チェルシーの試合は、2-2で引き分けに終わったが、その中で我々が注目したのは5つのポイントを紹介する。

スペンスの欠場

リシャルリソンが出場停止から復帰したことで、アントニオ・コンテはチェルシーでのトッテナムのメンバーに関して大きな決断を迫られることになった。この試合では、センターバックのジャフェト・タンガンガがクレマン・ラングレの代役としてベンチ入りを果たし、新加入のジェド・スペンスが不運にも招集メンバーの20人を外れてしまった。

昨シーズンをローン先のノッティンガム・フォレストでプレーしたウィングバックには厳しいかもしれないが、コンテはチーム戦力のバランスを考え、ブライアン・ヒルがベンチ入りメンバーとして選ばれ、攻撃のオプションを一つ増やした。マット・ドハティやタンガンガ、ルーカス・モウラといった複数ポジションをこなせる選手たちと一緒に、もしもスペンスをベンチ入りさせていれば、右ウイングバックでプレーできる選手がベンチに溢れかえっていただろう。

もちろん、夏にミドルズブラからスパーズに移籍したスペンスが選考外となったことについては、ファンから疑問の声があがるだろうが、彼の出番はいずれやってくる。この決断は、現状での彼の序列を浮き彫りにしたが、コンテにとっては、ウェストロンドンのピッチ上で選択できるオプションの幅を広げることがより重要であった。

セットプレーの苦悩

トッテナムはうまくいけば、7月の初めに専門コーチのジャンニ・ヴィオが就任したことで、今シーズンのセットプレーで大きな改善を見ることができるかもしれない。イタリアの多くのクラブで働き、過去にはブレントフォードやリーズ・ユナイテッドでも働いた69歳のヴィオは、ロベルト・マンチーニのスタッフとしてユーロ2020でのイタリア代表の成功に大きな役割を果たした。

スパーズと一緒にトレーニングに励むための十分な時間があったため、スタンフォード・ブリッジでの試合開始3分後には、トレーニング・グラウンドでやっていたルーティンがあったようだ。右サイドでフリーキックを得ると、ソン・フンミンとデヤン・クルゼフスキが並び立ち、2人が共に左足でボールをゴール前に蹴り込む構えをした。

通常、右利きと左利きの選手がボールの前に並ぶというパターンがあるが、両者が同じ左足で蹴ろうと隣り合っているのはかなり奇妙なことだった。結局、フリーキックを蹴ったのはソンだったが、ボールはクロスバーの上を大きく越えていった。

クルゼフスキの左足が素晴らしいだけに、まったく納得のいくフリーキックではなかった。さらにフラストレーションが溜まったセットプレーの場面は、カリドゥ・クリバリがマークされていない状態で、マルク・ククレジャのコーナーキックを見事にボレーで叩き込んだことだ。

チェルシーでの初ゴールを決めたのは、この選手の素晴らしい一撃だったが、ゾーンマークを選んだスパーズの立場からすれば、ショッキングな一撃だった。トッテナムのセットプレーの苦戦は続きそうだ。

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