ステーフェン・ベルフワインの売却を済ませてからのクレマン・ラングレの獲得によってチーム再建への重要な一歩を踏み出す

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Evening Standard/Dan Kilpatrick

トッテナムの夏のチーム再建は、金曜日にステーフェン・ベルフワインの退団し、クレマン・ラングレが加入したことで、順調に歩みを進めている。

ベルフワインはオランダのアヤックスに戻り、ラングレはバルセロナからスパーズにシーズン・ローンで移籍をすることになった。

アントニオ・コンテのもとで成績を残せなかったオランダ人の退団で、スパーズは2020年1月にPSVアイントホーフェンに支払った2700万ポンドを回収に成功した。

ベルフワインはスパーズで、マンチェスターの両クラブとの試合での素晴らしいゴールや、昨シーズンのレスター戦で信じられないようなアディショナル・タイムの2ゴールを決めてプレミアリーグでも最高の逆転劇の一つを成し遂げるなど、輝きを放った。

コンテはベルフワインに何かを見出し、ハリー・ケインの代役として彼を起用した。昨シーズン、おそらくこの24歳のフォワードは、ベンチからの出場機会や、ウイングバックでの出番を増やすに値したのであろう。エールディビジに戻り、自信と出場機会が増えれば、アヤックスでスターになれるはずだ。

全てを卒なくこなせる資質を備えるベルフワインだが、コンテのもとではファイナルサードでの決定力が不十分だった。誰よりも本人が、スパーズ時代を振り返る時に、浮き沈みが激しかったことを思い出すだろう。特に、ジョゼ・モウリーニョのもとで順位が下がるきっかけとなった、2020年12月にリバプールに2-1で敗れた試合で、彼が2つのビッグチャンスを逃してしまったのは記憶に鮮明だ。

また、周りの選手と同様にコンテの要求する「すべてを捧げるプレー」をするだけの心構えができていなかったとの声もある。

モウリーニョにとって、ベルフワインは2020年1月の移籍マーケットで最初に完全移籍で獲得した選手であり、コンテのもとで最初に退団した選手となったことは、ヘッドコーチとマネージング・ディレクターのファビオ・パラティチが、移籍マーケットにおけるクラブのこれまでの失敗を一掃し続ける上で、大きな意味を持つように感じられる。

2019年6月のチャンピオンズリーグ決勝での敗退から2021年11月のコンテ就任までの2年半の間に、スパーズは18人のシニア・プレーヤーを完全移籍、またはローンで獲得した。

このうち、新シーズンに先発の座が保証されているのはクリスティアン・ロメロのみで、ライアン・セセニョンとピエール・エミール・ホイヴィアは有用なチーム戦力になる見込みである。

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