イヴ・ビスマの加入でプレミアリーグのライバルたちがトッテナムに恐れおののく理由 [WhoScored]

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 ビスマは、1試合あたりのタックル数とインターセプト数の平均が高いことからもわかるように、守備のクオリティを見事に実現している。とはいえ、彼のプレーには相手からボールを奪うだけでなく、それ以上のものがある。昨シーズンのキーパスは90分あたりの平均でわずか0.3本だったことからもわかるように、ビスマはファイナル・サードではあまり好機を生み出さないが、ボールを奪ってから滑走するようにボールを持って前線に攻め上がるのが彼の持ち味だ。

昨シーズン、プレミアリーグで50回以上のドリブルを試みた84人の選手のうち、ビスマのドリブル成功率は66.7%で、プレミアリーグで10番目に高い数字であった。セントラル・ミッドフィルダーがボールを前に運ぶことの重要性を考えると、これはコンテのチーム戦力にとって大きな資産であり、これまで欠けていた部分でもある。ムサ・デンベレの退団に伴い、スパーズは深い位置からプレーを進行させるセントラル・ミッドフィルダーを欠くようになった。エンドンベレはその答えとなるはずだったが、今後、スパーズのユニフォームを着てプレーすることはなさそうだ。サポーターはビスマがデンベレと同様の任務を遂行することを期待している。2015-16シーズンのデンベレからボールから奪うことは不可能で、間違いなく当時のスパーズで最高の選手であった。

さらに、ビスマはボールを奪ったときに、安定して確実に味方にボールを繋ぐことができる資質も備えている。彼のパス成功率89.2%は、昨シーズンのプレミアリーグでブライトンの全選手の中で最高であり、この数字自体は、スキップ、ベンタンクール、ホイヴィアを上回り、スパーズの全選手の中で4番目に高い数字となっている。このボール奪取力とポゼッションを維持する力は、どのセントラル・ミッドフィルダーにとっても重要であり、9位に終わったブライトンでこれほどの精度を示したことは、彼が常に正しいパスを選択することができることを物語っている。

ブライトンの監督であるグラハム・ポッターは、4月のスパーズ戦でのビスマの活躍について「彼の高品質のプレーはチャンピオンズリーグ・レベルだ」と語り、ヨーロッパの最高峰の舞台への復帰を見据えるコンテのチームにとって、ビスマの加入は追い風となる。しかし、フィールド外での問題はクリアしなければならない。

火曜日のTimesには「ビスマは昨年10月にブライトンで性的暴行の疑いで逮捕され、その捜査が継続していた1月にマリ代表としてアフリカ・ネイションズカップに出場する前に釈放されていた。現在は、警察の捜査結果を待っているところだ」と書かれている。

ピッチ上では、ビスマはコンテのようなプレーの強度の高いチームの中盤に完璧にフィットしているように見える。

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