アントニオ・コンテがクラブを去った場合にロベルト・デゼルビの招聘を検討すべき理由

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スパーズはマウリシオ・ポチェッティーノに回帰したいかもしれないが、このブライトンの指揮官は逸材である。

Evening Standard/Dan Kilpatrick

アーセナルとチェルシーがブライトンのミッドフィルダー、モイセス・カイセドに破格の移籍金を提示したのは興味深いことだった。

カイセドは21歳で、プレミアリーグで26試合しか出場していないが、アーセナルからは6000万ポンド、チェルシーからは7000万ポンド相当の獲得オファーが提示された。

驚いたことに、ブライトン出身の2人の選手、イヴ・ビスマとマルク・ククレジャは、夏にそれぞれトッテナムとチェルシーに加入したが、これまでのところ期待されたような活躍はできずにいる。

ビスマはスパーズに2500万ポンドの移籍金で加入したが、これまでリーグ戦ではわずか8試合の出場に留まり、ゴールやアシストは記録できていない。一方のククレジャはスタンフォード・ブリッジに6000万ポンドの移籍金でやってきたが、まもなく恩師グラハム・ポッターもそれに続いたものの新天地でのパフォーマンスにはガッカリさせてばかりだ。

両選手ともまだまだこれからというところだろうが、移籍からこれまでの苦戦は、ブライトンでの成功が個人のクオリティというより、クラブの環境によるところが大きいことを示唆している。

確かに、アーセナルのベン・ホワイトとニューカッスルのダン・バーンはブライトンからの移籍を成功させ、レアンドロ・トロサールはガナーズの賢い補強のように見えるが、ビスマとククレジャの例は、ブライトンの素晴らし環境を離れても成功できると確信しない限り、他のクラブがカイセドに巨額の資金を投じることに慎重にならざるを得ないことを示唆している。

シーガルズの選手補強の成功は、明らかに監督の影響もあり、9月にポッターの後任として就任したロベルト・デゼルビはそこで素晴らしい仕事をこなしている。

このイタリア人のもとブライトンは前述した選手たちがクラブを去っても調子を上げており、週末にはカイセドの調子が悪かったにもかかわらず、リバプール戦で印象的な勝利を収めた。

デゼルビのもとでブライトンはポッター時代よりもさらに進取の気性に富み、勇気と自信と意思を持ってバックラインからファイナル・サードを向かってプレーするようになった。

43歳の指揮官は確かにオーラを纏っており、アダム・ララーナはこの元シャフタール・ドネツクのボスに魅了され、この監督が逸材であることに気づくのに30分もかからなかったという。

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