Evening Standard/Dan Kilpatrick
リシャルリソンは、ワールドカップで負った怪我によって数週間の離脱を余儀なくされ、これによってハリー・ケインがワールドカップ後にプレー時間をセーブする選択肢はほぼ絶たれてしまった。
先週の金曜の夜、クロアチアとの準々決勝を控えたウォーミングアップ中にハムストリングを負傷したが、万全な動きができない状態で84分間もプレーした。
昨日、予定より1週間早くトッテナムに戻ったリシャリルソンは検査を受けた。クラブは現在その検査の結果を待っているが、少なくとも1ヶ月は離脱する恐れがあるという。
スパーズはボクシング・デー（12月26日）にブレントフォードとのアウェイ・ゲームでシーズンを再開し、アストンヴィラ、クリスタルパレスとプレミアリーグで、その後、ポーツマスとホームでFAカップ3回戦に臨み、1月中旬にはリーグ首位のアーセナルをホームに迎え、その数日後に敵地で2位のマンチェスター・シティに挑む厳しい日程を控えている。
さらに、2月5日にはリーグ王者であるシティとの再戦が予定されている。
リシャルリソンの離脱は、ヘッドコーチのアントニオ・コンテにとって大きな痛手だ。彼はワールドカップ前の約1ヶ月間、このブラジル人とデヤン・クルゼフスキを欠いており、その2人が復帰したのはシーズン中断の直前の試合だけだった。
リシャルリソンのカタールでのパフォーマンスは、ブラジル代表の最前線をリードし、大会のベスト・ゴール候補を2つも決めた。もし、イングランド代表キャプテンのハリー・ケインがワールドカップでの心労から精神的にも肉体的にも回復する時間を必要とする状態で戻ってきた場合には、リシャリルソンこそがケインの代役を務めることが期待されていた。
ケインは、土曜日に準々決勝でフランスに敗れた試合の後半にPKを外し、その傷から立ち直るには「しばらく時間がかかる」と話している。
現在、ケインは1週間の休暇をとっており、来週の月曜日にはホットスパー・ウェイに戻る予定である。
ケインはシーズン前半の22試合全てに先発出場し、プレミアリーグでプレーしなかった時間はわずか14分、チャンピオンズリーグのグループリーグでは6試合全てでフル出場を果たしている。
韓国がブラジルにベスト16で敗れた後に休暇を取っていたソン・フンミンは、今日、英国に戻り、明日スパーズに合流することになっている。
ソンは左目周辺の骨折を安定させるための手術を受けた後、ワールドカップの期間中は保護マスクをつけてプレーしていた。スパーズでシーズンを再開した後もしばらくはそのマスクを着けることになる。
