Football London/Rob Guest
トッテナムがアメックス・スタジアムでブライトン＆ホーブ・アルビオンに1-0で勝利した試合での5つの出来事を紹介する。
フォーメーション変更とローテーション
先月の6-2で勝利したレスター・シティ戦の終盤に採用した3-5-2のフォーメーションの成功を受けて、アントニオ・コンテはブライトン＆ホーブ・アルビオン戦で最初からこのフォーメーションで戦うことを選択した。そのため、イヴ・ビスマはスパーズで2度目の先発となり、古巣クラブとの対戦に臨んだ。
ミッドウィークにスコアレス・ドローで終わったアイントラフト・フランクフルト戦から4人の選手を入れ替え、マット・ドハティ、ベン・デイヴィス、ライアン・セセニョンの3人とビスマがピッチに立った。しかし、このフォーメーションの変更は、リシャルリソンの出番がないことを意味する。
多くのファンが、この変更を数試合前に行う必要があると信じていた。トッテナムは中盤に1人増えたことで、サウスコーストでの試合を強強くスタートし、確かに良くなったように見えたが、その後、同じ罠にはまり、ブライトンが主導権を握ってゴールを狙う時間帯が続いたため、以前の状態に戻ってしまったのである。
ヴェントローネへの哀悼
今週、ジャン・ピエロ・ヴェントローネの訃報を受け、トッテナム・ホットスパー・スタジアムでは信じられないほど悲しい数日間が続いている。コンテのコーチング・スタッフの中でも重要な存在感を示していたこのフィットネス・コーチは、クラブですべての人に愛されていた。彼の死は、スパーズに大きな喪失感を残すだろう。
クラブは金曜日、アメックス・スタジアムでヴェントローネに敬意を表し、水曜日のアイントラフト・フランクフルトとのチャンピオンズリーグのホームゲームでもヴェントローネを追悼する計画を発表した。キックオフに先立ち、英語とイタリア語で「Always in our hearts – Gian Piero」と書かれたTシャツを着て、両チームが黒い腕章をつけ、試合開始前に1分間の拍手をおくった。
その1分間の拍手では、トッテナムのチーム・マネージャーであるアラン・ディクソンが、背中に「Gian Piero」とプリントされたスパーズのホーム・ユニフォームを高々と掲げている姿も見られた。レフェリーが拍手の終了を告げると、コンテは涙を浮かべており、トッテナムのベンチにいたすべての人が感傷に浸る時間となった。
試合後のSkySportsのインタビューで涙を涙腺をうるませていたハリー・ケインは、22分に先制ゴールを決めた後に空を指差してフィットネス・コーチに哀悼を表した。試合終了後には、ディクソンが掲げていたユニフォームをロリスが手にとり、スパーズのサポーターたちの前に立つと、サポーターたちからは「There’s only one Gian Piero（唯一無二のジャン・ピエロ）」のチャントが歌われ、さらなる哀悼の意が示されることになった。
それはトッテナムが哀しみの1週間を最高の形で締めくくった、感動的な瞬間だった。
