トッテナムがウェストハムと1-1で引き分けた試合後の記者会見で、アントニオ・コンテが発した言葉を紹介する。
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試合の感想は?
最終的には、今日は勝ち点3を取るチャンスがあったと思うし、そのゆえに結果には少し失望せざるを得ない。特にこのスタジアムで、この雰囲気の中で、ウェストハムを相手にするのは簡単なことではないよ。
ウェストハムは本当にいいチームだと思う。肉体的にも強い。ウェストハムがコーナーやセットプレー、スローインから危険なプレーをすることは分かっていたし、我々はとてもいい準備をして、いいトレーニングを積んだんだ。しかし、95分間、ほぼ注意を持続することができても、一度だけ注意を払わず、避けられるはずのゴールを許してしまうことがある。
繰り返しになるが、我々は避けられるはずのゴールを許してしまったんだ。特にウェストハムとのアウェイでは、繰り返しになるが勝ち点1は良いものだよ。
VARの判定はどのくらい重要だったのでしょうか?
私がレフェリングの判定についてコメントするのが好きではないことは皆さんもよくご存じだろうから、説明するのも難しいね。イングランドでは一度も言ったことがないよ。だが、今日は正しい判定だったのでコメントしたい。前半の終わりに彼(主審)に言ったが、喧嘩腰ではなく笑顔で言ったよ。VARは確かに主審を困らせた。正しい判定を変更させるなんて、本当に、本当に不思議なことだね。
でも、監督や選手にとっては、試合中に審判のミスを受け入れることはいいことなんだ。審判の判定は、(自分たちにとって)ポジティブなこともあればネガティブなこともあるからね。シーズンの終わりには、常にバランスがとれてくるよ。でも、このような状況を受け入れるのはね…。
ノッティンガム・フォレスト戦では、選手が手を出してPKを得たが、あれは明らかな状況だった。レッドカードは出なかったね。今日は明確だった。ルールはわかっている。問題は、あのビデオ・モニターの背後にいる人たち(VAR担当)であり、彼らは多くの時間を使っている。彼らは多くの時間を掛けていて、私は観客の口笛にも耳を傾けるし、イングランドの観客はVARが好きではないだろ、違うかい?これはとても、とてもはっきりしている。だが、私は彼らが正しいと思うよ。なぜなら、もし彼らが下した判定なら、信じられないことだからだ。あるいは、彼らはルールを知らない。
VARで(オフサイドが)オンサイドになった場面を何度も見てきたし、別の試合では指が1本あるかないかの理由で同じ場面がオフサイドになったこともあるからね。イングランドでは、観客のためにも、我々のためにも、VARを中止したほうがいいと思う。私にとっても、選手にとっても、すべての監督、すべてのクラブの選手にとっても、レフェリーの判定を肯定的にも否定的にも受け止めるのは、人間の過ちだからだ。
モニターで状況を見れば、人間のミスであることがわかる。私は何も考えたくないよ。イングランドでは、他の監督と話したが、この状況に満足している人はいないんだよ。
数年前、VARを導入する直前にマウリシオ・ポチェッティーノが言っていたのと同じで「VARよりも、ミスを含めてピッチ上の審判の判定のみが望ましい」という考えだね。