トッテナムからイタリアへとローン移籍するタンギ・エンドンベレは2022/23シーズンにナポリでフットボールをすることになる。
タンギ・エンドンベレは2022/23シーズン、この数年間のフラストレーションにまみれたキャリアを取り戻すチャンスに恵まれた。トッテナム・ホットスパー・スタジアムでトップフォームを取り戻すことができなかったこのフランス人は、昨シーズン後半にリヨンにローン移籍した際、絶好調とは程遠い状態だった。
アントニオ・コンテの今後のチーム構想にはないエンドンベレは、クラブがこの25歳の選手のローン契約に合意した後、ナポリに加入してセリエAでフットボールをすることになるようだ。メディカル検査を受けるために木曜日にイタリアに到着し、ルチアーノ・スパレッティのナポリには、2500万ポンドで買取オプションが付けられる。
また、ナポリが昨シーズンのセリエAで3位に入ったことで、チャンピオンズリーグでの活躍も期待される。ヨーロッパの最高峰の大会への復帰は、エンドンベレがグループステージやノックアウトラウンドでローン元クラブに立ち向かう可能性も出てくる。
来週木曜の英国時間の17時（日本時間25時）に、トルコのイスタンブールでチャンピオンズリーグ、グループステージの組み合わせ抽選会が行われる。過去2年間、チャンピオンズリーグ出場権を得られなかったトッテナムにとって、このイベントは楽しみで仕方がないだろう。
スパーズはグループステージの抽選でポット2、ナポリはポット3に入っている。もちろん、トッテナムがポット1のACミランを引かなければ、ナポリはグループリーグの対戦相手となる可能性がある。
ポット3にはボルシア・ドルトムント、レッドブル・ザルツブルク、シャフタール・ドネツク、インテル・ミラノ、スポルティングCP、バイエル・レヴァークーゼンが入り、プレーオフラウンドの第1戦でディナモ・キエフに2-0の勝利を飾ったベンフィカが、順当に行けばここに加わる。プレミアリーグでは、ローンした選手はローン元クラブとの試合に出場できないことになっているが、チャンピオンズリーグではルールが異なる。
UEFAのルールでは、ローン移籍した選手がローン元クラブと対戦することを妨げる条項は認められていないため、チャンピオンズリーグでスパーズがナポリが対戦する場合、タンギ・エンドンベレはトッテナムと対戦する資格がある。このようなことは過去にも何度かあり、2年前にはフィリップ・コウチーニョがローン先のバイエルン・ミュンヘンでバルセロナを8-2で破り、2ゴール、1アシストを記録した。
他にも、2014年のチャンピオンズリーグ準決勝でティボ・クルトワがアトレティコ・マドリードがチェルシーを倒すのに貢献し、キングスレイ・コマンがバイエルン・ミュンヘンにローン移籍していた時にユベントスを倒し、2017/18シーズンにバイエルンにローンされていた時にハメス・ロドリゲスがレアル・マドリード相手にゴールをしたりと、有名なストーリーが目白押しだ。もちろん、エンドンベレがトッテナム戦に出場する可能性は現時点ではごくわずかだが、来週木曜日の夜にチャンピオンズリーグのグループステージ抽選会の結果次第では、すぐに現実のものとなる可能性がある。
