Football London/Alasdair Gold
トッテナム・ホットスパー、そしてブラジル代表での活躍で、目を見張るような新たなキャリアのスタートを切っているリシャルリソン。
このインターナショナル・ブレイクの間、アントニオ・コンテは、怪我をしないように祈りながらある種の満足感をもってリシャルリソンを見守っていたことだろう。
この25歳のストライカーは、金曜日のガーナ戦で2つのゴールを決め、2022年のブラジル代表の試合での記録を5試合で6ゴールとし、唯一ゴールを記録できなかった試合ではアシストを記録した(正しくは日本戦でのPK獲得)。怪我をしない限り、このトッテナム・ホットスパーのアタッカーは11月にブラジル代表の一員としてワールドカップに向かうことになりそうだ。
7月1日にエバートンからスパーズに移籍してきたのリシャルリソンは、コンテとスパーズのフットボール・マネージング・ディレクターであるファビオ・パラティチがクラブ内の倫理観を変え始めたことを示す最大の兆候であった。このブラジル人の移籍金は、出来高も含めると総額6,000万ポンドとなったが、すでにノースロンドンのクラブにはソン・フンミン、ハリー・ケイン、デヤン・クルゼフスキがいるにもかかわらず、ルーカス・モウラがベンチに控え、さらに序列の低いブライアン・ヒルもいる中で、それほど高額を投じる必要があるのかを、移籍当時は疑う者もいた。
そのような考え方は、タイトル獲得のためのチーム作りに慣れているコンテにとっては、ほとんど意味をなさない。例えば、リバプールはサディオ・マネ、モハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノというヨーロッパ最高のストライカー・トリオを抱えていたのに、なぜディオゴ・ジョッタとルイス・ディアスを獲得したのかを疑問に思う人はほとんどいないだろうし、スパーズがトップチームとの差を縮めるには、そのような動きをしなければならないのだ。
ロンドンのライバルであるチェルシーやアーセナルが興味を示す中、リシャルリソンがトッテナムへの移籍を決意するよう、コンテは自ら電話をかけた。
今週、ブラジル代表に合流しているリシャルリソンは次のように語っている。
「トッテナムがエバートンにオファーを出したと聞いたとき、僕はブラジルで休暇中だった」
「巨大なクラブだから僕は嬉しかったよ。その後、クラブ間で交渉することになったが、幸いにもすべてがうまくいった」
「アントニオ・コンテが交渉中に電話をかけてきてくれて、どれだけ僕の加入を望んでいるかを伝えてくれたことが僕の決断には不可欠だったね」
「チェルシーがオファーを出したことは知っているし、アーセナルも僕の状況を聞くためにエバートンにコンタクトを取ったと思う。でも、スパーズがやってきて、移籍金を払うことになったんだからわかるだろ?簡単なことだよ。エバートンはファイナンシャル・フェアプレーの問題を避けるために、何人かの選手を売らなければならなかったし、正直言って交渉はとても短いものだったんだ」
「契約書にサインしたのは、パンタナールでの休暇の最中だったね」