2022年に入ってからのプレミア リーグでの「ゴールとアシスト」を合計した数値（ゴール関与数）のランキングでトップ4に入ったクルゼフスキ、ソン、ケインの3人が相互理解のために必要とする速度を考慮すると、そこにエリクセンの創造性を加えることでカウンターの速度が損なわれてしまう大きな懸念が生まれる。現在のメンバーでは、中盤の創造性に欠けるかもしれないが、中盤のコンビがハードワークに専念することで、ウイングバックが攻撃の推進力となり、ソンとクルゼフスキの守備の負担が少なくなっているのだ。
さらに、ケインが深い位置まで下がると、彼とエリクセンはファイナル・サードで同じスペースを塞ぐだけとなり、ケインが空けたゴール前のスペースが活かせなくなる。エリクセンがスパーズのユニフォームに再び袖を通す姿をサポーターが見たいという思いは否定しないが、コンテが確立したシステムに手を加える用意があるか、エリクセン自身が黒子として役割を果たすことを望んでいない限り、現実的にはあまり意味のない移籍となりうる。はっきり言えば、スパーズはエリクセンの補強に本腰を入れるのではなく、他のポジションの補強を優先させる必要があるのだ。
Attention Required! | Cloudflare
www.whoscored.com
