リシャルリソン起用の是非
コンテはリシャルリソンの大ファンであり、過去4試合で彼を先発で起用して、プレーさせる方法を見出している。このブラジル人の闘争心はノースロンドン・ダービーの舞台にも適しており、昨シーズン、唯一アーセナルとの試合でリシャルリソンがプレーした12月にゴールを挙げ、エバートンはホームでアルテタのチームを2-1で倒している。
レスター戦でベンチ・スタートとなるも途中出場から見事なハットトリックを達成、その後も国際試合で2ゴールを追加したソンは、それまでの不調を抜け出した。コンテは自信を取り戻したこの韓国人スターを再び先発から外すことはないだろうし、ソンはガナーズとの過去16試合で5ゴール、5アシストを記録している。
このダービーで17試合に出場して13ゴールを挙げているハリー・ケインも、ここでローテーションによって外されることはないため、コンテが3-4-3を採用した場合、リシャルリソンとクルゼフスキがポジションを争うことになる。スウェーデン人の方がよりクリエイティブであり、レスター戦で先発復帰して早々にアシストし、その後スウェーデン代表でも素晴らしいアシストを見せたが、レスター戦の前にはスパーズで3試合連続でベンチスタートとなっていたため、ここでまた彼をベンチに戻すのは厳しいだろう。
デイヴィスか?ラングレか?
もし、膝下の骨にひびが入ったベン・デイヴィスが復帰し、ダービーに間に合えば、コンテはこの決断を下さねばならないだろう。今月、リスボンでの試合で負傷したウェールズ人は、約3週間の離脱を余儀なくされていた。
もし予定より早く復帰が実現した場合、スパーズのヘッドコーチはデイヴィスのこのダービーでの経験を生かすか、それとも夏に獲得したクレマン・ラングレを起用するかを決めなければならない。バルセロナからローン移籍で加入しているこのフランス人は、ビッグマッチの経験は豊富だが、ノースロンドン・ダービーの猛スピードは新鮮なはずだ。
しかし、コンテは今週、フランス代表から外れたラングレと、この試合に向けて何を求めるかを話し合い、より良い準備をすることができただろう。
代表戦の影響
インターナショナル・ブレイクは常にチームのこれまでの取り組みににスパナを投げ込んでくるので、次のクラブでの試合の準備においては、たとえば合流が遅れたり、さらには代表合宿中に負傷を抱えたりすることもある。怪我に関しては、キャプテンのウーゴ・ロリスが先週、フランス代表のキャンプ地であるクレールフォンテーヌに到着した際にメディカル・チームが「小さな右太ももの怪我」を検知したが、スパーズはこの件について沈黙を守ってる。
コンテは木曜日の記者会見でこのゴールキーパーのフィットネスの最新情報を明かし、その他にもインターナショナル・ブレイク中に選手たちになにか影響があればそこで報告してくれるだろう。
イタリア人はまた、他の選手よりも遅くホットスパー・ウェイに戻ってくる選手たちについての決定を下す必要がある。クリスティアン・ロメロとダビンソン・サンチェスの2人は、英国時間の水曜日の早朝に代表でプレーし、その試合の後にアメリカからロンドンに戻ってくる必要があるため、木曜日までトレーニングに合流することができないかもしれない。
この両選手が1つのポジションを争っているため、ビッグゲームに向けたコンテの決断をよりシンプルなものなるだろう。