Football London/Alasdair Gold
ここ数日でホットスパー・ウェイに戻り始めている各国代表に合流していたトッテナムの選手たちは、クラブを離れている間、様々な経験を積んできた。
イヴ・ビスマがマリ代表で過ごしたこの1週間の経験は、トッテナム・ホットスパーの監督であるアントニオ・コンテに複雑な感情を抱かせることになるだろう。
今シーズン、ブライトンから加入したイヴ・ビスマは、これまでスパーズで1試合しか先発しておらず、母国でのプレー時間を確保することを望んでいたことだろう。しかし、この26歳のセントラル・ミッドフィルダーは、ここ一週間のインターナショナル・ブレイクでその望みを叶えることができなかった。
まず、金曜日にマリのスタッド・ヴァン・シス・マルスで行われ、1-0で勝利したザンビアとの親善試合ではベンチ・スタートとなり、最後の27分間のみプレーした。そして月曜日、同じスタジアムで行われたザンビアとの再戦で、ビスマは先発メンバーに名を連ねた。
ところが試合開始からわずか15分、激しい雨に見舞われ、ピッチは水浸しになった。両チームは屋内で雨宿りをし、45分後には試合再開に向けてマリの選手たちが芝生に戻りウォームアップを始めた。しかし、報道によると、相手は現れず、試合中断から約90分後、結局、マリのマッチ・オフィシャルによって試合は中止となった。
ビスマはこのインターナショナル・ブレイクの期間中に42分のプレー時間を得たわけだが、これはこれから6週間で13試合を戦うことになるコンテにとって理想的ではないだろう。イタリア人は少なくともミッドフィルダーが怪我なしでホットスパー・ウェイに戻ることについては、満足しなければいけない。
レスター戦を控えての記者会見でスパーズのヘッドコーチは、ビスマはまだ彼の要求に適応している段階であると語っていた。
「戦術的な面で少し苦労しているのはビスマだけだが、彼はあらゆる面で大きく成長している。(代表ウィーク明けに)試合を再開するときには1ヶ月で12試合をこなすことになるし、彼もまた計算に入れなければならないが、だが私は選手を守りたいので、選手にとってベストな決断をしようと思っている」
「同時に、チームやみんなを守りたいという気持ちもあるんだ。1ヶ月で12試合をこなすというのは、しっかりとその準備を整えなければならないということだ。選手全員が必要なので、しっかりと準備を整えないとだね」
「リシャルリソンやラングレのようにすぐにやってくれる選手もいれば、ペリシッチのように少し時間が必要な選手もいる。それにミッドフィルダーはボールを持っているときも、ボールを持っていないときも我々にとって特別な役割を担うんだ。単純なことではないんだよ。試合のあらゆる局面において、特定のポジションを取るように私は要求しているんだ」
「ミッドフィルダーは、我々が考えるフットボールでは最も難しいポジションかもしれないが、彼は素晴らしい技術と優れた走力を持った選手だよ。ボールを持っているときはとてもいいのだが、守備のときにはもっと注意を払わなければならないね。特に中盤の選手は2人しかいないので、ボールを持っているときも、ボールを持っていないときもうまく立ち回らなければならず、より注意を払わなければならないが、彼の加入には本当に満足しているよ」
その他では、イングランド代表がネーションズリーグでドイツと対戦し、ハリー・ケインが完璧なPKを決めて代表通算51ゴール目を記録し、イングランド代表の歴代最多ゴール数に大きく近づいた。これでケインは、ウェイン・ルーニーのイングランド代表の得点ランキングのトップに立つまであと2ゴールとなった。