トッテナム・ホットスパーのスカッドにおける移籍マーケットを整理する時が来た。新シーズンに向けて、多くの期待と挑むべき目標を背負っての船出となる。
football.london/Alasdair Gold
スパーズの今シーズンは、最良の時をもたらし、同時に最悪の時ももたらした…。だが、何よりも2025/26シーズンに向けた大きな可能性をもたらしたと言える。
アンジ・ポステコグルー率いるスパーズがビルバオでヨーロッパリーグのトロフィーを掲げたことにより、クラブは17年ぶりのタイトル、そして41年ぶりとなる欧州のタイトルを手にした。あの夜の歓喜は忘れられないだろう。
スペインでのあの勝利によって、プレミアリーグでは苦しんだシーズンであったにもかかわらず、トッテナムは新シーズンにおいて移籍マーケットで非常に魅力的なクラブとして注目される立場となった。なぜなら、チャンピオンズリーグという舞台が用意されているだけでなく、8月13日にPSGかインテルのいずれかと対戦するUEFAスーパーカップという、シーズン序盤に再びタイトルを争うチャンスも控えているからである。
今後数日でポステコグルーの去就がどうなるかが、大きな焦点となる。彼が指揮官として残留するか否かは、特定の選手の去就や補強ターゲットにも多大な影響を与える可能性がある。さらに、ファビオ・パラティチの復帰が見込まれており、補強方針に影響を与える要因となるだろう。
ここでは、現時点におけるトッテナムのスカッドと移籍マーケットの動きを整理する。誰が退団する可能性があるのか、どのポジションの強化が必要なのか…。そしてヨーロッパの強豪と渡り合う来シーズンに向けて、どんな補強戦略が求められるのかをポジションごとに見ていこう。 まずは、最後尾を守る男たち。ゴールキーパーから始める。