トッテナム・ホットスパーが17年ぶりにタイトルを獲得した。それを聞けば、トッテナムの本拠地周辺地域であるN17はさぞかし“バラ色の庭”かと思われるかもしれない。
football.london/Lee Wilmot
しかし、ヨーロッパリーグ優勝という結果は、今シーズンのスパーズの全体像を語るには極々一部しか示していない。国内戦では怪我人の続出もあって壊滅的な内容となり、クラブは2024/25シーズンのプレミアリーグを降格圏スレスレの17位で終えた。
シーズンの大半において、アンジ・ポステコグルーには大きな重圧がかかっており、後半戦は「彼がシーズン終了まで持つのか」という疑問がほぼ毎日のように取り沙汰されていた。
最終的には、クラブの運命すべてがヨーロッパリーグ決勝の結果に懸かっていたように思える。そして、迎えたビルバオの劇的な夜から1週間以上が経過し、プレミアリーグの最終節終了からもまもなく1週間となる現在…、我々は未だ、ポステコグルーとスパーズの未来がどうなるのか知らされていない。
ポステコグルーは、就任2年目でタイトルを獲るという約束を果たした。彼は、長年サポーターが渇望していたトロフィーを手にし、ダニエル・レヴィ会長が求めていたチャンピオンズリーグ出場権も手土産にした。
だがそれでも、プレミアリーグでの失速ぶりを帳消しにすることはできない。ゆえに今なお、彼の将来がノースロンドンにあるのかという疑問がくすぶり続けている。
シーズン終了直後、ポステコグルーはすぐに休暇に入った。それにより、彼が解任されるのか、留任するのかについては何一つ分かっていない。
football.londonの取材によれば、今週中に何らかの発表がある見込みは薄いという。
これはもう、非常に異常な状況である。