新戦力の2人が対照的なパフォーマンス
1-1のドローとなった試合で特に印象的だったのは、イヴァン・ペリシッチだった。このクロアチア人は、ここ3試合に先発出場し、コンテがなぜ彼をクラブに連れてきたのか、その理由を正確に示している。
最初の数週間は、ペリシッチがインテル・ミラノ時代の本来の調子ではないことを明らかにしていたが、この経験豊富なスターは今、イーストロンドンでも輝きを放ち、かなりの存在感を示しているようである。ピーター・バンクス主審がペナルティ・スポットを指し示し、その後、ピッチサイド・モニターを見て考えを改めた場面で、ケインがヘッダーで合わせたクロスを入れたのもペリシッチで、いくどとなくサイドを前進することでウェストハムに問題を引き起こした。
何度も相手を突破し、魅力的なクロスを入れるなど、ペリシッチは実に巧妙なプレーを見せ、常に正しい選択肢を選んでいるように見えた。ただ、ウェストハムの同点ゴールとなったスローインのクイックスタートの際には、背を向けてしまい、一瞬スイッチが切れたように見えた。それでも全体的には素晴らしく、トッテナム・ファンに「もっとやってくれ」と思わせるものだった。
一方、ビスマは、スパーズでの初先発となったこの試合で苦戦し、ブライトン&ホーブ・アルビオン時代の活躍は影を潜めてしまったようだ。確かに、序盤にボールを投げつけてイエローカードをもらったことで、あと1つのファールで退場させられる危険性があったこのマリ代表ミッドフィルダーは綱渡りのような慎重さを要求されながらのプレーをしていた。
もちろん、新しく加わった選手がコンテのやり方や新しいチームメイトに適応するのには時間がかかるだろうが、ビスマのプレーは時にずさんで、同点弾を決めたソウチェクのマークをあまりにも簡単に逃がしてしまった。この選手にはプレー時間が必要であり、今後数週間でそれを手に入れることができるだろう。
しかし、コンテのファーストチョイスになりたいのであれば、ハマーズ戦よりも優れたパフォーマンススを披露する必要がある。
移籍マーケット最終日
各クラブが夏の移籍ビジネスを成功させるために、移籍マーケットで残された時間はわずか数時間だ。英国時間の木曜日の夜11時(日本時間の金曜日の朝7時)に移籍マーケットが閉じられるまで、スパーズ・ファンは補強の面で少しでも動きがあることを祈っていることだろう。
コンテは、今後数ヶ月の計画を立てながら、それが実現することを望んでいる。この夏、イタリアへの移籍に関する様々な憶測が飛び交う中、ジャフェト・タンガンガはノースロンドンに留まるようで、移籍マーケットの最後の数時間、スパーズの攻撃のオプションの補強にのみしっかりと目が向けられることになる。
リーズ・ユナイテッドのダニエル・ジェームズを獲得する可能性があるが、新しいアタッカーを獲得できるかどうかは、ヒルに影響を与えるだろう。バレンシアの監督であるジェンナーロ・ガットゥーゾは週末に、このU-21スペイン代表選手のローン復帰の手続きが99%完了したが、すべてはスパーズがこの若者の後任を補強できるかどうかにかかっていると明かした。