今シーズンのベストとは程遠く、すでに3試合で3ポイントを稼いでいるスパーズは、ロンドン・スタジアムで同じような展開を繰り返すことができなかった。シーズン最終盤の5月になっても上位に食い込もうとするならば、もっと多くの良いパフォーマンスを披露しなければならない。
もちろん、ウェストハムのプレーは称賛に値するが、リリーホワイツはマン・シティやリバプールといった強豪と凌ぎを削るような、頂点を目指すクラブになりたいという願望があるのなら、勝っておかなければならない試合だろう。トッテナムの次の課題は結果を出すことだが、ファンが熱望するのは目を見張るようなパフォーマンスを見せることだ。
結局のところ、彼らは毎週、毎週、観ている人たちを驚かせることができる選手が揃っているのである。土曜日にはフラムがトッテナム・ホットスパー・スタジアムを訪れ、スパーズ・サポーターは90分のパフォーマンスを観ることになるのだが、それがスパーズにとっての新しいチャンスとなる。
1度きりの交代
トッテナム・ファンは、コンテがウェストハムで先発メンバーにいくつか変更してくるのを期待したが、先発メンバーが現地時間の18時45分に発表になったときに失望していただろう。ロドリゴ・ベンタンクールに代わってイブ・ビスマが先発に入ったという、日曜日のノッティンガム・フォレスト戦からたった1つの変更があっただけだった。
このウルグアイ人は、シティ・グラウンドで負った頭部の故障のために完全欠場となったが、スパーズはオリヴァー・スキップが怪我から復帰した。これからの過密日程でスキップには必ず出場機会が訪れるだろうが、サポーターが疑問に思ったのは、76分にリシャルリソンが交代でピッチに立った以外は、交代カードが来られなかったことだ。
コンテハ90分に1人しか交代しなかったことについて質問を受けて、次のように答えた。
「あの時は、チームのバランスを変えたくなかったんだ。スキッピーを起用するとしたら初めてのプレーだったからね。彼は2日間しか一緒に練習していないので、ベンチで雰囲気を味わってもらいたかったし、ホイヴィアがひどいタックルを受けてしまったが、スキッピーがプレーするのはリスクを冒すことになる」
「それで、リッチーの交代だけにしたが、あの場面ではエネルギー、強いエネルギーが必要だったからだ。また、2日後にはフラムとの試合があるので、ローテーションを組むことになるだろう。選手たちはよく分かっているが、彼らは準備ができているし、我々も2〜3日のうちにこれだけの試合を続けてこなす準備はできているよ」
コンテは確かに、ルーカス・モウラとブライアン・ヒルの両方を負傷で欠いたロンドン・スタジアムで、彼のベンチからピッチに送り出す攻撃オプションに恵まれなかった。ライアン・セセニョンとジェド・スペンスは、リシャルリソンと同様におそらく他の2人の比較的攻撃的な選手だったが、コンテに呼ばれることはなかった。
ウェストハムがスパーズに同点弾を決めた後、プレッシャーをかけ始め、相手選手たちは勢いに乗っていたため、スパーズが早急に状況を一新する必要があることは明らかだった。しかし、最初の交代はスチェクの同点弾から20分後で、それがこの夜、唯一の交代となった。
この夏の移籍マーケットを経た今、ヘッドコーチは豊富なオプションを持っている。しかし、負傷が原因で攻撃のオプションは控えめに言っても少なかった。土曜日の午後、再び同じような状況に陥った場合、コンテのチームと交代策に注目が集まるだろう。
