アントニオ・コンテはチャンピオンズリーグでの過去の自身の失敗を教訓にトッテナムを欧州の強豪と渡り合わせる必要がある

スパーズでのコンテの仕事には非の打ち所が無いとはいえ、開幕からここまで負けなしではあるが狡猾さに欠け、ポゼッションに沈滞することもあった。チャンピオンズリーグでは、ウルブズ戦やノッティンガム・フォレスト戦のようなパフォーマンスを披露した場合に、その報いを受ける可能性が高いだろう。

スパーズに来てからのコンテは、幾度かに渡って自身がクラブの上位にいるような印象を与えることを恐れず、過去のチームの問題について彼が批判されるべき存在ではないのは確かだ。一方で、トッテナムのサポーターには、ベンチにコンテのような実績のある勝者がいてくれることを幸運に感じている。

しかし、チャンピオンズリーグに関して、スパーズは2019年に準優勝し、ハリー・レドナップとマウリシオ・ポチェッティーノの両方のもとでクラブよりも実績のある相手を打ち負かしてきているので、監督としてのコンテ（選手としてユーベで優勝経験あり）よりも実績があるといえるだろう。

直近の5シーズンのチャンピオンズリーグで決勝トーナメントで戦った対戦カードは、コンテが2戦に対し、スパーズは6戦を戦っている。この逆転現象は、特にスパーズが今シーズンのグループステージでビッグクラブとの対戦を避けたことで、好成績を残さなければならないというプレッシャーに拍車をかけている。

現時点では、コンテの欠点と思われる多くの要因がノースロンドンに残っているため、過去の失敗から学び、克服したことをコンテが示す責任がある。

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