公式戦6連敗というクラブ史上最悪の泥沼に沈むトッテナムに対し、かつての指揮官ハリー・レドナップが驚くべき事実を明かした。talkSPORTの番組に出演したレドナップは、昨年9月にクラブを去った前会長ダニエル・レヴィから直接電話を受けたことを告白。レヴィは「もし自分が今も会長の座にいれば、ハリーを呼び戻していただろう」と語ったという。現体制がトゥドールの進退を巡って揺れる中、旧知の二人が交わした対話の内容が、スパーズの混迷をさらに浮き彫りにしている。
レポート
「レヴィからの予期せぬ着信」
『talkSPORT Breakfast』に出演した79歳のハリー・レドナップは、先週、前会長のダニエル・レヴィから電話があったことを明かした。
「先週、ダニエルから電話があったんだ。クラブを離れて以来、彼と話したのは一度きりだったと思うが、突然電話が鳴り、彼からだった」
レドナップによれば、会話は約30分に及び、レヴィは自身がクラブを追われた経緯や現在のスパーズに対する複雑な心境を語ったという。その中でレヴィは、「ハリー、もし私が今もあそこにいたら、お世辞抜きで、シーズン終了まで君を呼び戻していただろう」と断言。2008年にどん底のスカッドを救い出した経験を持つレドナップに対し、前会長が今なお全幅の信頼を寄せていることが明らかになった。
「大混乱」のドレッシングルームと後任の影
スパーズはアトレティコ・マドリード戦での5-2の惨敗を含め、歴史的な6連敗を喫している。イゴール・トゥドール体制下では4戦全敗となり、日曜日のリバプール戦で敗れれば降格圏転落の現実味を帯びる状況だ。レポートによると、トゥドールはすでにスカッドの信頼を失いつつあり、特にキンスキーを17分で交代させた判断がドレッシングルーム内に深刻な亀裂を生んでいる。こうした中、番組にはレジェンドのジャーメイン・デフォーも電話で参加。
「もし再建の助けが必要なら、100%協力する。ボス(レドナップ)と一緒にね」と語り、かつての恩師とのタッグでの救済に意欲を示した。レドナップも「もし電話があれば、デフォーが私の最初の契約(コーチ入り)になるだろう」と応じたが、「今のフロントが私に連絡してくるとは思えない」と、自身の復帰については依然として懐疑的な見方を示している。
記事解説
未練と断絶:前会長の言葉が突きつける「火消し」の難易度
ダニエル・レヴィがハリー・レドナップに漏らした「私がいたら君を呼んでいた」という言葉は、現在のトッテナムが失ってしまった「確信」の裏返しに他ならない。レヴィは、理論やシステムの構築よりも、冷え切ったドレッシングルームを温め直し、選手に「自分たちはスーパースターだ」と信じ込ませるレドナップ特有のマネジメントこそが、今の泥沼を脱する唯一の手段であることを痛感しているのだろう。
実際、トゥドールが試みた規律の強化やキンスキーの「公開処刑」とも取れる更迭劇は、自信を喪失したスカッドにさらなる恐怖を植え付ける結果となった。ポステコグルーが説いた「誇り」は霧散し、選手たちは残留争いという未知の戦場で足を滑らせ続けている。レドナップが語ったように、2008年の「8試合で勝ち点2」という絶望的な初動を救った彼の手腕は、まさに今のトッテナムが必要としている魔法だ。しかし、皮肉なことにその「魔法」を信じていたレヴィはもうノースロンドンにはいない。
注目すべきは、デフォーという現場を知るレジェンドが即座に共闘を宣言した点だ。今のドレッシングルームに最も欠けているのは、戦術の翻訳者ではなく、スパーズのDNAを体現し、選手に寄り添えるリーダーの存在だ。現体制のヴェンカテシャムやランゲが、過去の因縁を捨ててレドナップのようなオールドスクールな「火消し屋」に助けを求めるのか。あるいは、レヴィの言葉がただの「幻の打診」として終わるのか。アンフィールドでの死闘を前に、スパーズは自分たちの過去が持つ「成功の記憶」からも見放されようとしている。前会長の告白は、残留という港へ辿り着くための航路が、いかに見えにくくなっているかを物語っている。
情報元:Harry Redknapp: I spoke to Daniel Levy and he would appoint me as next Tottenham manager
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レジェンド同士の信頼関係
今回のtalkSPORTの放送において、ジャーメイン・デフォーがレドナップの下で再建を助ける意欲を示した際、レドナップは彼をどのような役割に据えると答えたか?
1. スカウト責任者
2. 最初の署名(コーチ等としての入閣)
3. アカデミーの再建役
4. 移籍交渉のアドバイザー
正解:2
正解は「最初の署名(First signing)」だ。レドナップはデフォーの電話に対し、「もし自分が電話を受けたら、彼が最初の署名になるだろう」と述べ、かつての教え子を即座に入閣させる意志があることを冗談めかしつつも明かした。二人の強い絆が、混迷するクラブの再建案としてファンの期待を誘っている。

