ノッティンガム・フォレスト戦でも素晴らしいパフォーマンスを見せたリシャルリソンを、水曜夜のウェストハム戦で無視することは非常に難しいだろう。エバートンから6000万ポンドで移籍して以来、これまでベンチから途中出場してプレー時間を得ているこのブラジル人は、ピッチに立つと大きなインパクトを与えてきた。
この試合でも、後半17分に投入され、ケインにアシストを供給して試合を締めくくった。ブラジル人は、シューズの外側を使ったクロスで味方へとピンポイントでボールを送ったのだから、その素晴らしいアシストは賞賛に値する。
ケインは、至近距離からヘディングでゴールを決めるという簡単なお仕事をこなしただけだった。その直後、リシャルリソンがピッチの隅で派手なプレーを披露してホームのファンを怒らせた。
ボールを受けたリシャルリソンはリフティングを始めて時間を浪費し、ジョンソンはそれを歓迎せずに強烈なチャレンジをお見舞いし、イエローカードを受けることになった。だが、ゴール裏に詰めかけたスパーズ・ファンの間で、このリシャルリソンの行為は大ウケだった。
ピッチ上でのおちゃらけたプレーが原因で相手のファンから嫌われることもあったが、彼のハードワークと勝利への意志は無視できない。エバートンのファンはこのブラジル人を崇拝し、トッテナムのファンはなぜ彼がグディソン・パークで崇拝されていたのか、その理由を今になって知ることになる。
コンテは今後数週間、トッテナムの先発メンバーをローテーションさせなければならないだろうし、水曜日のウェストハム戦からそれをスタートする可能性もある。調子が悪いソン・フンミンはベンチに下がるかもしれないが、リシャルリソンは試合に出るたびに先発起用の可能性が高まるだけのアピールをしており、他の選手の不調のおかげではなく、現時点で彼は実力でその座を奪えるだろう。
ソンの苦悩
ソンにとって、物事はまったく計画通りに進んでいない。昨シーズンは、プレミアリーグのゴールデンブーツを獲得し、絶好調であったが、現在、ゴールを奪うことができない。
日曜日は、この30歳のアタッカーにとって、またしてもフラストレーションのたまる午後となり、最後の17分間はリシャルリソンと交代することになった。この試合では、序盤にクロスバーぎりぎりのカーブを描くシュートを放ち、さらにディーン・ヘンダーソンと1対1の場面はトッテナムの現在の苦境を浮き彫りにした。
その数秒後、オフサイドの判定が下されたものの、ヘンダーソンに向けてシュートを放ち阻まれてしまった。さらに後半にもはヘンダーソンにシュートをセーブされたが、再び試合展開に影響を与えることはできず、2021/22シーズンの終盤の数ヶ月に絶好調だった選手の面影はなくなってしまった。
ソンは以前にもこのような状態に陥ったことがあるが、それでもゴールを決め、チームに多大な貢献をしてきた。しかし、今回はゴールもアシストもしていないため、この選手にとっては何か新しいことが起こっているのかもしれない。