チャンピオンズリーグ・ラウンド16のアウェイ戦。メトロポリターノでの決戦を前に、イゴール・トゥドールが重要な決断を下した。ハムストリングの負傷から復帰したばかりのリシャルリソンを、アトレティコ・マドリード戦で先発起用することを明言。国内リーグでの連敗に喘ぐノースロンドンのボートを立て直すべく、ブラジル人ストライカーに命運を託す。
レポート
マドリードでの決戦:主力復帰と期待のストライカー
『Evening Standard』のサム・タブトーによると、トッテナムを率いるイゴール・トゥドールは、アトレティコ・マドリード戦のチームシートにおいて、リシャルリソンが先発することを公に認めた。指揮官は「彼は明日スタートする」と述べ、3月に入ってから途中出場で得点を挙げていたストライカーの本格稼働を示唆した。
さらに守備陣では、国内リーグで出場停止が続いていた主将ロメロ、およびクリスタルパレス戦で退場処分を受けたファンデフェンの両センターバックが揃ってスタメン入りする見込みだ。負傷から回復したジェド・スペンスとドラグシンもマドリード入りしており、層の薄さに悩まされてきたバックラインに厚みが戻っている。
中盤では、1月にアトレティコから加入したばかりのギャラガーが元所属先との再会に挑む。一方で、ウドギ、ルーカス・ベリヴァル、クドゥス、マディソンら主力8名は依然として負傷離脱中。
スカッドの変更により、コロ・ムアニやドミニク・ソランケと共に、新戦力のマティス・テルもCL登録メンバーとして帯同している。
予想先発(3-4-1-2)
ヴィカーリオ;ダンソ、ロメロ、ファンデフェン;ペドロ・ポロ、パリーニャ、ギャラガー、スペンス;シャビ・シモンズ、ソランケ;リシャルリソン
記事解説
背水の陣でのメンバー選考:哲学と実利の狭間で
就任後3連敗という最悪のスタートを切ったトゥドールにとって、このアトレティコ戦は単なる欧州の舞台ではなく、失われた推進力を取り戻すための絶好の機会だ。特にリシャルリソンの先発起用は、これまでの無気力な攻撃陣に活を入れるための明確なメッセージと言える。彼が前線で見せる泥臭いインテンシティは、指揮官が求める「ボートを漕ぐ意志」の象徴だ。
守備においては、ロメロとファンデフェンの主力コンビが欧州の舞台で再結成される点が極めて大きい。国内リーグでの規律の欠如は大きな問題だが、欧州最高峰の戦いで彼らの連動性を再構築できるのは不幸中の幸いだ。また、古巣対戦となるギャラガーにとっても、自身の価値を証明する絶好の舞台となる。パレス戦でベンチに置かれたシャビ・シモンズの起用法については、指揮官との関係性が問われる局面となるだろう。
依然として8人の主力を欠き、ビスマらも出場不可能な状況下で、トゥドールは「残留が最優先」としながらも、この試合での勝利がスカッド全体のバウンス(反発)に繋がると確信している。誰がボートに残り、誰が降りるのか。マドリードの夜にピッチへ送り出される11人は、その厳しい選別を勝ち抜いた精鋭たちだ。ノースロンドンの誇りを懸け、沈みゆく船を救うための航海がいよいよ正念場を迎える。
Quiz Cockerel
マドリードへ挑む決死の布陣
今回のレポートで、トゥドールがアトレティコ戦での先発を事前に明言した、怪我から復帰したブラジル人選手は誰か?
1. ドミニク・ソランケ
2. コロ・ムアニ
3. リシャルリソン
4. マティス・テル
正解:3
正解はリシャルリソンだ。トゥドールは会見で「彼は明日スタートする」と明言した。ハムストリングの負傷から戻った彼を先発起用することは、得点力不足に悩む現状を打破するための明確なメッセージと言えるだろう。
