トッテナムは木曜日の夜、ホームにクリスタル・パレスを迎える。2026年に入り未だプレミアリーグで勝利がない中、イゴール・トゥドールは不名誉なクラブ記録の更新を阻止すべく、大幅な戦術変更を断行する見通しだ。守備陣の復帰に伴い、本来の3バック・システムへの回帰、そして19歳のブラジル人ソウザの電撃デビューが現実味を帯びている。
POINT
レポート
不名誉な記録へのカウントダウン
イゴール・トゥドールがトーマス・フランクから指揮を引き継いで以来、トッテナムの運命はいまだ好転していない。アーセナル、フラムと続いた「ロンドン・ダービー3連戦」の最後を飾るクリスタル・パレス戦は、単なる勝ち点3以上の意味を持つ。
もしこの試合で勝利を逃せば、トッテナムはプレミアリーグにおいて「11試合連続未勝利」という、クラブ史上最長の不名誉な記録を打ち立てることになる。2026年に入ってから一度も勝ち名乗りを上げていない現状を打破し、降格圏の恐怖から脱却するためには、もはやなりふり構わぬ再編が必要な段階にある。
19歳ソウザ抜擢と3バックへの回帰
今節の最大の注目点は、19歳のブラジル人ディフェンダー、ソウザの抜擢だ。トゥドールは水曜日の記者会見で「彼は良い状態にある。彼の中に何かを感じたし、プレーする瞬間を待っている」と語り、若きタレントへの信頼を示唆した。
前節フラム戦では4バックを採用したが、守備の崩壊を招き2点を先行される結果となった。しかし、今節は負傷から戻ったケヴィン・ダンソが先発可能な状態にある。これにより、トゥドールは本来の哲学である3バック(3-4-1-2)への回帰を決断する可能性が高い。左ウィングバックにソウザを配置することで、守備の負担を軽減しつつ、彼の持つ推進力を最大限に活かすプランが浮上している。
攻撃陣の構成と中盤のバランス
攻撃陣では、フラム戦で途中出場からインパクトを残したリシャルリソンが、ドミニク・ソランケと2トップを組む見込みだ。得点力不足に喘ぐスカッドにおいて、リシャルリソンの闘争心と空中戦の強さは、オリバー・グラスナー率いるパレスの堅守をこじ開けるための鍵となる。
中盤では、サイドでの起用で本来の輝きを失っていたシャビ・シモンズをトップ下に、コナー・ギャラガーを中央に戻す再編が有力視されている。フラム戦で露呈したパリーニャとビスマの中盤の連携不足を解消し、より垂直的な攻撃を仕掛けられるかが、待望の2026年初勝利への分水嶺となるだろう。
パレス戦の予想先発(3-4-1-2)
背景・ソース
今回の情報は、トッテナムの現場取材を続けるfootball.londonの最新レポートに基づいている。クラブは現在16位に沈み、降格圏との勝ち点差はわずか「4」。未勝利記録が2桁に達し、さらにワースト記録に迫るという異常事態の中で、トゥドールがいかにしてドレッシングルームの士気を高め、戦術的な安定をもたらすかが焦点となっている。
参照元:Tottenham predicted team vs Crystal Palace – Souza starts as Tudor makes three changes
Quiz Cockerel
トッテナムが今回のパレス戦で勝利を逃した場合、プレミアリーグにおける連続未勝利試合数はいくつとなり、クラブワースト記録を更新してしまうか?
1. 9試合
2. 10試合
3. 11試合
4. 15試合
正解:3
正解は11試合だ。現在トッテナムはリーグ戦10試合勝利がない状態にある。パレスに敗れるか引き分けた場合、11試合連続未勝利となり、不名誉なクラブ史上最長記録を樹立することになる。
スパーズジャパンの考察
1. 3バック回帰と「ソウザ・プロジェクト」の賭け
冬に獲得したソウザをこのタイミングで抜擢することは、リスクとリターンが隣り合わせの大きな決断だ。しかし、フラム戦で見せた4バックの脆弱性を考えれば、ダンソを軸とした3バックへの回帰は論理的な帰結と言える。左ウィングバックという、より攻撃的な役割をソウザに与えることで、彼の「粗削りだが爆発的な才能」に残留の運命を託す。この賭けが成功すれば、来季以降の補強戦略の正当性を示すことにもなるだろう。
2. 不名誉な記録への恐怖と「戦士」への期待
サポーターにとって「11試合未勝利」という言葉の重みは計り知れない。かつての黄金時代を知るファンからすれば、降格圏の足音がここまで大きく聞こえる現状は悪夢でしかない。トゥドールが求める「戦士」の精神を、リシャルリソンやソウザといった選手たちがピッチで体現できるか。冷え切ったN17の熱量を取り戻すには、もはや戦術論ではなく、剥き出しの闘争心を見せるしかない。
3. シャビ・シモンズを「解放」せよ
前節、右サイドで孤立していたシャビ・シモンズを中央に戻すことは、停滞した攻撃陣にインスピレーションを与えるための最優先事項だ。パレスは規律ある守備を誇るが、シモンズが自由奔放にバイタルエリアを動き回ることができれば、ソランケとリシャルリソンの2トップへの供給路は劇的に改善される。トゥドールが自身の「右腕」の合流を待つ一方で、ピッチ上の司令塔であるシモンズをどう「解放」するかが、今夜のスコアボードを動かす決定打となる。

