トッテナム・ホットスパーの番記者アラスデア・ゴールドとライアン・テイラーが、主将クリスティアン・ロメロによるフロント批判の正当性と、補強なき冬の移籍市場がもたらす致命的なリスクについて詳細な見解を示した。
レポート
マンチェスター・シティとの激闘の直後、移籍市場が閉幕してわずか30分後に投下されたロメロの「Disgraceful(恥知らず)」という言葉は、ノースロンドンに巨大な波紋を広げた。一部では「移籍を強行するための策」という見方もあるが、アラスデア・ゴールドはこれを否定した。
ゴールドは「ロメロは純粋にこのクラブが進歩し、より大きく、より良くなることを願っている。彼の投稿は常にそのトーンだ」と述べ、主将の行動は個人的な野心ではなく、クラブへの深い愛情からくる「悲鳴」であると分析した。
特筆すべきは、ロメロの主張が単なる感情論ではなく、冷徹な「事実」に基づいている点だ。シティ戦において、ロメロ自身が体調不良で交代した際、チームに残された起用可能なシニア選手はわずか11名しかいなかった。さらに、ウィルソン・オドベールも体調を崩しながらベンチから出場せざるを得ないほど、スカッドは空洞化していたのである。ゴールドは「2年連続で、シニアの助けがないために選手たちが問題を抱えたままプレーを強行せざるを得ない状況に陥った。ロメロがこれを『恥ずべきこと』と断じたのは、ただ事実として正しい」と、主将の主張に寄り添った。
ライアン・テイラーとゴールドの両名は、クラブがこの1月の市場で状況を修正するチャンスを逃したことに多大なる懸念を示している。経営陣が「パニックバイを避け、夏の計画に固執する」という方針を貫いたことは、現在の14位という順位に鑑みれば極めて危険な賭けだ。
現在のスパーズは欧州圏内への肉薄と同じくらい、降格圏への転落という恐怖の隣に位置している。3月のチャンピオンズリーグ・ラウンド16を控え、長期離脱者が戻る前に重要な決戦が訪れる現状を放置した判断は、シーズン全体を台無しにする「後悔」に繋がる可能性が高い。ロメロが完璧なタイミングで「手榴弾」を投げ込んだのは、誰もが見て見ぬふりをしていた現状に、あえて光を当てるための意図的な一手だったのである。
