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【強奪の舞台裏】なぜスパーズは神童ウィルソン確保でアーセナルを出し抜けたのか? 宿敵を破った「契約の保証」と育成プランの全貌

トッテナム・ホットスパーは、2026年冬の移籍市場の最終日に、ノースロンドンの宿敵アーセナルを出し抜いてスコットランドの超新星、ジェームズ・ウィルソンの獲得に成功した。一時はアーセナル入りが確実視されていた18歳のストライカーが、なぜ土壇場でホットスパー・ウェイを選んだのか。その決定的な要因が判明した。

レポート

トッテナム・ホットスパーの移籍市場最終日は、事前の「活動的になる」というトーマス・フランクの宣言とは裏腹に、静かな幕引きとなった。しかし、その裏側でクラブは宿敵アーセナルに対し、著しく痛烈な一撃を見舞っていた。18歳のスコットランド人ストライカー、ジェームズ・ウィルソンを、ハーツ(ハート・オブ・ミドロシアン)から買取オプション付きのローン移籍で獲得することに成功したのである。

この争奪戦において、デッドラインデーの大部分で優勢を走っていたのはアーセナルであった。ハーツの監督デレク・マキネスも月曜日の早い段階で、アーセナルと交渉中であることを公に認めていた。

しかし、アーセナルが提示したのは、実質的に「6ヶ月間のトライアル(試用期間)」を経てから最終判断を下すという、不透明な内容であった。これに対し、トッテナムは選手の能力とキャラクターを高く評価した上で、将来的な完全移籍への明確なオプションを含む「より強固な将来の保証」を提示。この姿勢の差が、ウィルソン陣営の心を動かした決定的な要因となった。

ウィルソンは当面、U21チームに合流する予定だが、ファーストチームへの道筋はアーセナルよりもスパーズの方が開かれている。

アーセナルは現在プレミアリーグの首位を独走し、マイルス・ルイス=スケリーやイーサン・ヌワネリといった実績あるアカデミー出身選手ですらプレー時間が限られるほどの選手層を誇る。

対照的に、トッテナムは未曾有の負傷者クライシスに喘いでおり、デイン・スカーレットもハイバーニアンへローン移籍した。リシャルリソンの負傷やランダル・コロ・ムアニの不調が続く現状において、ウィルソンがU21で結果を出せば、即座にシニアでのチャンスが巡ってくる多大なる可能性がある。

ウィルソンは昨季、17歳にしてハーツで公式戦33試合6ゴールという著しい飛躍を遂げた。今季は首位を走るチーム事情により先発は1試合に留まっているが、16歳の頃からイングランドの強豪の関心を集め続けてきた逸材だ。かつてのセルティックの神童コナル・グランシー※も所属するスパーズのアカデミーにおいて、ウィルソンは、ノースロンドンで「新しい章」を切り拓く準備を整えている。

コナル・グランシー(Conall Glancy)
昨年8月にセルティックのアカデミーから獲得した高い技術を誇る16歳のミッドフィルダー。ウィルソン同様、スコットランドから南下してきた期待の若手の一人だ。

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