スパーズジャパンの考察
1. PSR遵守と補強戦略へのポジティブな波及
チャンピオンズリーグでの4,300万ポンドの確保は、プレミアリーグの「収益性と持続可能性に関する規則(PSR)」への対応において重要な意味を持つ。今冬にギャラガーやソウザを獲得し、さらにアンディ・ロバートソンの獲得も噂される中、この増収分がそのまま補強予算の裏付けとなる可能性が考えられる。財務的な余裕が生まれることで、移籍市場最終盤でのさらなる「攻め」の姿勢を期待できるのかもしれない。
2. 「不振の免罪符」としての収益性
リーグ戦14位という惨憺たる状況にありながら、フランク監督が解任を免れ続けているいち要因には、この欧州の舞台での戦績があるのではないかと考えられる。経営陣にとって、チャンピオンズリーグでの4位通過と巨額賞金は、フランク体制のプロジェクトが「正しい方向に向かっている」と弁明するためのわずかばかりの根拠となる可能性があるだろう。ファンの怒りと、ビジネスとしての成功の間の乖離(かいり)が、現政権をより複雑なものにしているのかもしれない。
3. 欧州での「格」の再確立とブランド価値
昨季のヨーロッパリーグ制覇に続き、今季のチャンピオンズリーグでレアル・マドリードやPSGといった巨人を上回る4位でリーグフェーズを通過したことは、トッテナムの欧州におけるブランド価値を一段階引き上げる結果となる可能性がある。賞金という直接的な利益に加え、UEFAクラブ・ランキングで高い係数(コエフィシエント)を維持し続けることは、将来的な収益分配やトップタレントを惹きつける力に直結すると考えられる。ノースロンドンのクラブが、真の欧州エリートとしての地位を固めつつある兆候と言えるのかもしれない。
