スパーズジャパンの考察
1. 選手主導の「緊急ミーティング」の重要性
フランク監督ではなく、選手たちが自発的に「重大な話し合い」を行ったという事実は、ドレッシングルームの自浄作用がまだ機能していることを示している。ベイルが指摘した「選手の責任」という視点を、選手たち自身が正面から受け止めた結果がドルトムント戦の勝利に繋がったと言える。監督を孤立させないという強い意志が感じられる。
2. 「grind out(結果をもぎ取る)」への意識変革
ダンソが語った「たとえ良くなくても勝つ」という姿勢は、現在のスパーズに最も欠けていた泥臭さだ。フランクの理想とするシステムを体現するには、まさにその姿勢が必要となる。窮地において「なりふり構わず結果を出す」というメンタリティを選手自らが口にしたことは、フランクのスタイルを実現しようと努力していることを裏付けるものだ。
3. 昨季の成功体験という「成功の呪縛」
昨シーズンのEL優勝を引き合いに出したダンソの発言は、選手たちが「自分たちは欧州の舞台ならやれる」という強い自負を持っていることを物語っている。しかし、その自信をプレミアリーグに変換できていないことが現在の危機の根源だ。この「欧州での輝き」を、いかにしてタフなバーンリー戦のような国内の戦いへと移植できるかが、現体制の真の分水嶺となる。

