【データ分析】パレス戦:アーチー・グレイの歴史的初ゴールとイーグルスを襲う「セットプレーの呪縛」

2025年12月28日、セルハースト・パークで行われたクリスタル・パレス対トッテナム・ホットスパーの一戦は、データの観点から見ても極めて対照的なスタッツが並ぶ結果となった。1-0で勝利したスパーズは、10月のエバートン戦(3-0)以来となる久々のアウェイでの勝ち点3を手にしている。

「セットプレー」という明白な勝敗の分かれ目

この試合の決勝点は、42分に生まれたアーチー・グレイのヘディングシュートだった。このゴールは、パレスが現在抱えている「セットプレーにおける脆弱性」を改めて浮き彫りにした。

  • パレスの惨状: クリスタル・パレスが全コンペティションで直近に喫した9ゴールのうち、実に8ゴールがセットプレー(コーナーキック4、スローイン2、PK1、直接FK1)から生まれている。直近の7失点に限れば、そのすべてがセットプレーによるものだ。
  • スパーズの武器: 今季のスパーズは、アーセナル(コーナーキックから10得点、ヘディングで9得点)に次ぎ、プレミアリーグで2番目にセットプレーに強いチーム(コーナーキックから9得点、ヘディングで8得点)としての地位を固めている。

アーチー・グレイとケヴィン・ダンソが刻んだ記録

この試合では、個人のスタッツにおいても興味深い記録がいくつか誕生した。

  • アーチー・グレイの歴史的瞬間: 19歳291日でゴールを決めたグレイは、トッテナムの選手としてプレミアリーグでゴールを記録したイングランド人として、2016年1月のデル・アリ(19歳287日 / 同じくパレス戦)以来の最年少記録を樹立した。
  • ケヴィン・ダンソの早期警告: 開始4分37秒でのイエローカード提示は、プレミアリーグのロンドン・ダービーにおいて、トッテナムの選手としては2006年12月のチャールトン戦におけるマイケル・ドーソン(3分51秒)以来の早さとなった。

試合のモメンタムとスタッツ

  • 前半の防戦: スパーズが先制するまでの間、パレスは8本のシュートを放って圧力をかけていたが、結果的にスパーズは最初の枠内シュートを確実にゴールへと結びつけた。
  • 追加点の拒絶: スパーズは75分、モハメド・クドゥスのクロスからリシャルリソンがネットを揺らしたが、VARにより僅かなオフサイドと判定された。試合終了間際にはウィルソン・オドベールが左ポストを叩くシュートを放っている。
  • 復帰: 1月にACL(前十字靭帯)を負傷したラドゥ・ドラグシンが終盤に投入され、約11ヶ月ぶりの復帰を果たした。

2025年の年間スタッツ

今回の勝利により勝ち点を「39」に伸ばしたスパーズだが、2025年を通じての成績(37試合、11勝6分20敗)は、昨季と今季にプレミアリーグに在籍したクラブの中で、ウルヴァーハンプトン(28点)とウェストハム(33点)に次いでワースト3位という著しく厳しい数字となっている。

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