ハリー・ウィンクス
ピエール・エミール・ホイヴィア、タンギ・エンドンベレ、ジオバニ・ロチェルソは、ザビッツァーが来ても引き続き多くの試合に出場するだろうが、今シーズン多くのプレー時間をを得られなかった選手は、さらに苦戦を強いられることになるだろう。
ハリー・ウィンクスもその一人だ。この25歳の選手は、今シーズン、プレミアリーグでの先発はわずか7試合と苦戦しており、ユーロを控える現在、イングランド代表の座を失ってしまった。
ウィンクスの獲得にはバレンシアからの関心が寄せられているが、ザビッツァーがやってくれば、彼の出番はさらに激減するだろう。
モウリーニョの今後の方針次第ではあるが、ウィンクスの放出によって得られる移籍金にはイングランド人のホームグロウンのプレミアムが付いているため、オリヴァー・スキップのスパーズ復帰でホームグロウン枠をカバーすることもあいまって、ライプツィヒのミッドフィルダーの獲得を後押しするかもしれない。
ムサ・シソコ
この31歳のフランス人も、プレミアリーグでの先発は14試合と苦戦している。
シソコはウィンクスよりも試合に出る機会が多く、先発でなくともベンチから起用されることがあり、チーム戦力の一員として重宝されている。
しかし、ザビッツァーには同様の多才さと優れたスタミナがあり、シソコの「ミスター万能」としての位置づけを脅かすことになるだろう。もし、契約の最終年を迎えようとしているこのフランス人に他クラブからの獲得オファーがあれば、今の契約の延長オプションがあるとはいえ、スパーズは放出の誘惑に駆られるかもしれない。