/【コラム】道を誤ったポチェッティーノとスパーズが立たされる岐路

【コラム】道を誤ったポチェッティーノとスパーズが立たされる岐路

トッテナムはまた、リーズから900万ポンドで18歳のジャック・クラークを獲得したが、彼は現状スパーズでファーストチームの牙城を崩すことができないとポチェッティーノに判断され、チャンピオンシップのクラブへと一時的にローンで送り返された。それ以来、彼はローン・プレイヤーを多く抱えるリーズにおいてスタメン奪取に苦しんでいる。

他にも獲得候補だった選手がいた。スパーズはユベントスのスター選手パオロ・ディバラを熱心に追い求めたが、彼の肖像権の問題は解決するにはあまりにも複雑な問題であった。

また、ポチェッティーノはチーム再建に乗り気ではない選手たちによって将来設計を妨害された。そして、クラブはトビー・アルデルヴァイレルトとの契約更新に関心がなく、契約条項の発動により彼をたったの2500万ポンドで移籍可能にしたのは全くの驚きであった。

クリスチャン・エリクセンは新たなるチャレンジに乗り気であると自身の胸の内を語ったが、どのクラブも彼をスパーズから放出する動きに出なかった。ひょっとすると、アルデルヴァイレルトと同様、外国のクラブが来夏フリーでの移籍をすることを1月に決めるように勧めたのかもしれない。

トッテナムの一員としてピッチでプレーする彼のパフォーマンスからは、かつての輝かしい活躍ぶりとは程遠いものであるが、それは彼の夢でもあるレアル・マドリード移籍が実現しなかったことによるものなのだろうか。彼の強みであるアシストとゴールは影を潜めたが、ポチェッティーノはいまだに彼を試合において起用しているのが現状である。

かつてスパーズの舵取りを任せられていたデンマーク人プレイヤーは、今や自らの重要性を示すのにもがき苦しんでいるように見える。

トッテナムはエリクセンの後継者としてクリエイティブさを評価されているスポルティングのミッドフィルダー、ブルーノ・フェルナンデスの獲得を計画しており、ロチェルソと併用することでそのデンマーク人プレイヤーの後釜を担わせることを目論んでいる。

フェルナンデスはトッテナムとの契約条件に同意した件を認めたが、ノースロンドン側はエリクセンが移籍しないことが分かった段階でその契約の取りまとめをしない決断をした。

他の数人の選手たちもクラブを離れたがっていたが、9月早々の外国の移籍市場が閉まる前に移籍の話が破談に終わった。移籍が予想されていた選手たちを抱え、求めていたはずの新戦力を得られなかったポチェッティーノの姿がそこにはあった。

彼は自分たちの居場所があると知る選手たちを活気づけ、構想外であった選手たちをフィットさせる努力に専念した。ポチェッティーノの哲学は、選手ができる限りのことを全力で行うことにあり、もし選手たちが全力を尽くすことがないようなら、個人が集団のためにプレーする戦術は機能することがないのである。そして、自分の立場が危うくなるならば、自分の身を危険に晒すことなんてするはずがない。それが人間の本性である。

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