/【コラム】道を誤ったポチェッティーノとスパーズが立たされる岐路

【コラム】道を誤ったポチェッティーノとスパーズが立たされる岐路

そのアルゼンチン人監督は毎年プレシーズンの時期になるとそれぞれ違った表現を用いて変化の必要性を声高に叫んだ。「痛みを伴う再建」、「新たなるチャプター」、「新たなる移り変わり」、それらは全て同じ計画を反復して唱えていただけなのである。

しかし、ポチェッティーノのチーム改革は一向に身を結ばなかった。彼は土曜のブライトン戦で敗戦を喫した後にそのことに気付かされたわけだが、新スタジアムでバイエルン相手に屈辱的敗戦を演じた試合から程なくしてのことであった。そして、彼は半ば観念したような表情を浮かべながら会話を進め、「私は以前に話したんだが」と自信を持って語ることができなくなってしまった。

「それは今話すことではないね。昨シーズンやプレシーズンに話したことだが、そこに戻る意味はないよ。」

「重要なのは前向きになろうとすることだ。ネガティブなエネルギーと戦う唯一の方法はポジティブになることなんだ。クラブが一致団結する限り、その話題は今することではないと思うよ。あなたの同僚にも言ったように、私への質問ではあるが答えるべき質問ではないんだ。」

ポチェッティーノの将来が不確かな今、彼はフットボールや時折仕事の仕方にも影響がある問題について延々と話し続けている。

彼は、契約の終了が近づく選手たちには「痛みを伴う再建」の影響を受けてもらう必要があることを知っていたし、人気のあるスター選手たちにもトッテナムの新時代を築くために尽力してもらう必要があることを明らかにしていた。

どのクラブもある一定の期間を過ぎれば変革のサイクルを辿ることになる。12億ポンドもの費用をかけて行われたスタジアムとその周辺施設のグレードアップ、そして3000万ポンドの費用で作り上げられたトレーニング・グラウンドにより、世界でも屈指のクラブへと成長を遂げたスパーズは、新しいチーム戦力に対しても同様のグレードアップが必要であるとポチェッティーノは感じていた。

夏の時期は彼の計画通り事はうまく運ばず、チャンピオンズリーグ決勝の後の数ヶ月になされた動向を確認して、彼自身の考えとチェアマンであるダニエル・レヴィの考えが一致しないことを程なくして理解したことだろう。

ポチェッティーノは、クラブ内でのコミュニケーションの問題が整理される移籍期間終了後、レヴィとの関係が良好なうちにポジティブな話し合いを行い、共にディナーの時間を共有したと述べた。

スパーズは夏に1億2000万ポンドの出費をし、移籍金最高額でリヨンからタンギ・エンドンベレを、フラムから10代のライアン・セセニョンを、そしてレアル・ベティスから条件を満たせば買取義務が行使されるいわば買取オプション付きのローンでジオバニ・ロチェルソを獲得した。

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