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【コラム】プレッシング・フットボールに変化を強いられる今シーズンのスパーズ

トッテナムの繰り出すプレッシャーは、マウリシオ・ポチェッティーノの下でのチームの進化の特徴であったが、最近、そのやり方が異なっている。

UEFAが新しく発表したテクニカル・レポートは昨シーズンのチャンピオンズリーグに関する興味深い洞察に満ちているが、特に際立っているスタッツが1つある。

それによると、UEFA主催の試合で生まれたゴールの半分以上、正確には366ゴール中185ゴールが、相手陣内のファイナルサードでボールを奪ってから生まれたものだった。

この競技の最高レベルで、プレッシャーの有効性が高まっていることを反映した目を引くスタッツである。このレポートでは、特にリバプールが準決勝でバルセロナに勝った試合の「異常なインテンシティ」に焦点を当てている。しかし、ピッチ上でプレッシャーによってミスを誘発させてゴールを重ねたのはユルゲン・クロップのチームだけではなかった。

リバプールがトッテナムと対戦したファイナルは、プレッシング・フットボールの最高峰の2チームの戦いだった。しかし不思議なことに、スパーズはシーズンを通してチャンピオンズリーグの他のどの試合よりも少ないプレッシャーの数を記録し、64であった。対照的に、リバプールのモハメド・サラは、彼のみで34のプレッシャーを掛けていた。

異常値だったのか?

あのファイナルの数週間前、スパーズはアヤックスとのセミ・ファイナルの2試合で2倍以上のプレッシャーを記録していたこともあり、当時は異常と思われていたものの、今となっては新たなトレンドの始まりのように感じられる。高い位置でのプレッシャーが他のチームでもますます顕著になっている現在、最近のスパーズの試合を分析するとその逆に向かっていることが示唆される。

今シーズンはこれまでのところハイプレスが鳴りを潜めている。スカイスポーツの解説者を務めるギャリー・ネビルは、先月にマンチェスター・シティと2-2で引き分けた際に、スパーズを「無気力」と表現した。1週間後、ニューカッスルに1-0で負けたときも、彼らは同じように凡庸だった。先週の日曜日、アーセナル戦でスピードを生かしてカウンターを繰り出したものの、プレッシング/フットボールは奇妙なことに見られなかった。

ウナイ・エメリのチームは、ほとんど誰にもプレスを掛けられない状態で、エミレーツ・スタジアムの守備ラインから試合を構築することができたが、それは前の試合でリバプールのハイプレスが引き起こした大きな混乱を考えると、なおさら驚きだった。クロップのチームは、アンフィールドのファイナルサードで13回もボール奪取に成功した。エミレーツでのスパーズは、たったの2回だけだった。

シーズンごとのトッテナムのファイナルサードでボール奪取回数(1試合平均)

実際、スパーズは今シーズンの4試合で、ファイナルサードでのボール奪取がたったの9回、プレミアリーグで16位となっている。1試合当たりの平均2.3という数字は、これまでと比べてかなり低い。昨シーズンは平均4.2回でリーグ5位だった。2017-18では、1試合当たり平均4.4で3位だったのだ。

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