/モウリーニョとトッテナムが直面するエリック・ダイアーをめぐるジレンマ

モウリーニョとトッテナムが直面するエリック・ダイアーをめぐるジレンマ

ダイアーは、ポチェッティーノのスパーズでの最後の公式戦となったシェフィールド・ユナイテッド戦と、モウリーニョの初陣となったウェストハム戦ででセントラル・ミッドフィルダーとして先発したが、彼に最適なポジションはもともと適性が高いとされていた守備ラインの中央だということが徐々に明らかになっている。

守備的な中盤の役割を担えるだけの多彩さは、特にスパーズの監督がビッグゲームで「試合を終わらせる男」を生み出してきた実績を考えると、ダイアー自身にとってもモウリーニョにとってもメリットである。

ダイアーの移籍を許す

あるいは、スパーズはこの夏、「グラウンドホッグ・デイ」*のようなシナリオを回避するためにダイアーを移籍させようとするかもしれない。

ロックダウンによる3ヶ月間の中断を経て、モウリーニョはスパーズの長期的なビジョンを描き、再建のカギとなる選手を特定し始めていたはずだ。例えば、ジオバニ・ロチェルソはトッテナムの最も重要な選手の一人になりつつある。

2試合連続でダイアーを先発起用し、2017年にマンチェスター・ユナイテッドを指揮していた時には獲得を試みたモウリーニョは、明らかにダイアーを高く評価している。しかし、クラブが新たな契約をダイアーと締結することができない場合、長期の契約を残している選手たちを差し置いて、彼の先発起用を続けることは経験則上ありえないように思える。

ダイアーはスパーズでのプレー継続を望んでいると報じられているが、コロナウイルス後の世界でレヴィが契約更新にどのようなアプローチで出るかは、現時点では不明である。いずれにしても、モウリーニョの意見は、どんな決断を下すにしても決定的なものになるだろう。

*グラウンドホッグ・デイ:アメリカ合衆国及びカナダにおいて2月2日に催される、ジリスの一種グラウンドホッグ(ウッドチャック)を使った春の訪れを予想する天気占いの行事。この日、冬眠から目覚めたグラウンドホッグが自分の影を見れば冬はまだ長引くと占われる。