/モウリーニョとトッテナムが直面するエリック・ダイアーをめぐるジレンマ

モウリーニョとトッテナムが直面するエリック・ダイアーをめぐるジレンマ

ユナイテッド戦の引き分けとウェストハム戦の勝利で、ダイアーはクリアが12本、ヘディングでのクリアが8本でチーム内1位を記録。パス成功数が102本でサンチェスと並んで1位となっている。

ダイアーとサンチェスは、モウリーニョの就任前からクラブの長期的なセンターバックのコンビとして期待されていたが、どちらもこれまでは期待通りには成長していなかった。リーグの中断が明けてからの良好なパフォーマンスを披露し、モウリーニョとダニエル・レヴィ会長を喜ばせているだろう。きっとこれで、新たなセンターバックの補強に資金を投じる必要はないと。

守備的ミッドフィルダーとしての限界

ダイアーはディフェンダーとしてスパーズに加入したにもかかわらず、スパーズでの2年目の2015-16シーズンからは、主にセントラル・ミッドフィルダーとしてプレーしてきた。

ポチェッティーノ時代には、守備的ミッドフィルダーでプレーしているダイアーが試合中にディフェンスラインに加わって3バックを形成したり、逆にミッドフィールドに戻って中盤を厚くする能力を発揮。2015-16シーズンと2016-17シーズンにリーグタイトルを争っていた時には、それがチームの戦術的なカギを担っていた。

しかし、最近のシーズンでダイアーはミッドフィルダーとしての限界が見えてきた。彼は反転する際にぎこちなさを露呈し、ミッドフィールドからではパスのレンジが限られており、さらに2018年12月に盲腸を摘出して以降は相次ぐ怪我に悩まされてしまい、ピッチを機敏に動き回ることができなくなってしまったかに思われた。