/【コラム】ポチェッティーノ率いるスパーズが抱える問題とは?

【コラム】ポチェッティーノ率いるスパーズが抱える問題とは?

ベン・チルウェルがライン上から前方へフィードし、ハムザ・チョーダリーがそのルーズボールを掻っ攫った。チョーダリーからボールを受けたレスターのプレイメーカーはボールを持ち直して右足を振り抜いた。その右足から放たれたボールの軌道はパウロ・ガッザニーガの手が届かない位置へと吸い込まれた。一点のビハインドから、いやVAR判定がなされるまでは二失点のビハインドすら背負った状況から、レスターは誰もが予想だにしない勝利を勝ち取った。そして、彼らのファンは大逆転勝利の味に存分に酔いしれた。

かつてのスパーズを振り返ってみる。彼らはエネルギッシュでハードワークを厭わなかった。勇敢な若き監督がポリシーとして掲げる楽観主義の精神、すなわちネガティブな結果に屈することなく次の試合に向けて気持ちを入れ替える精神をもってして試合に挑んでいた。情熱的なプレーとプレッシングこそがスパーズの特徴で、良い意味で予想を裏切ってきた。彼らは将来を期待されていた存在であり、伝統あるビッグクラブに挑戦しうる存在として見られていた。

ブレンダン・ロジャーズがレスターの快進撃に十分満足したことからも分かる通り、トッテナムはここ数年急成長しているチームである。彼らは常にトップ4に位置し、チャンピオンズリーグのファイナリストでもある。しかし、ここ最近は泥沼にはまっており、その原因も不確かである。このスカッドは成熟したのだろうか、試合に勝つ準備はしているのか、チーム内に何が生じているのか。最近の結果はチームコンセプトを一新した結果なのか、それとも衰退しているのか。すぐさま答えを得るのは難しいだろう。

今回の2-1での惜敗は彼らにとってそこまで悪い結果ではなかっただろう。セルジュ・オーリエのゴールは、彼にパスを出したソン・フンミンが際どい判定でオフサイドとなったことで取り消された。仮にゴールが認められていたならば、スパーズはここ2試合でなし得なかったアウェイでの2点先制の状況を作り出せたわけである。

レスターがこの一週間全てを費やしてこの試合に向けて準備してきたことを念頭に置くべきである。一方トッテナムは、チャンピオンズリーグの試合を終えて木曜朝4時にホームに戻ってきた。マウリシオ・ポチェッティーノは水曜の試合から6人の入れ替えを行ったわけだが、ひょっとすると彼の戦術的要求に疲弊した選手を考慮しての判断だったのかもしれない。結果的にはレスターに軍配があがった。

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Tottenham Hotspur